鞘塗り蒔絵③ 純金平目粉置き・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

鞘塗り蒔絵は、いよいよ本番作業に。。。
最初は二大松の平目粉置きから始めます。


松の幹の所々に平目粉をくっつけるのですが、
まずは幹の凹凸を意識して濃弁柄漆を筆塗りして、、、


漆が程良く半乾きになったところで、
一個一個竹串で貼り付けて行きます。。。

数日前に試作して粉の大きさは確認済み。
当初から3号粉を想定していましたが、
幹ベースの細かい丸粉と同化してしまう恐れがあることと
実際はもっと大きめの方が見栄えするものと判断し、
5号、7号の紛を使用することに。。。

粉の配置はCGで予めシミュレーションしていましたが、
本番では幹の様子を見ながら位置など調整して配っていきます。


貼り終えたところです。


漆が乾燥した状態でみるとこのように。。。


金鵄紋や梅鉢紋の漆上げ(ベース盛り上げ)はほぼ完了しました。


後は金粉蒔き等の試作を重ねて本番作業に入りましょう。

つづく。。。