籃胎漆器の修理⑧ 台座隅塗り・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

昨日に箱の内側に塗った朱漆は
現在ゆっくりと乾かしている状況。

そして本日は、昨日出来なかった台座隅の仕上げ塗りを。。。

台座隅は、割れの補修が完了。錆で埋めて生漆で固めしておいた割れ部分は、少し立ちあがっている所まで含めて、箱内面と同じ調合朱漆で上塗りして仕上げます。



まずは、隅の立ち上がっている所までをまとめて空研ぎ、、、


昨日使った調合朱漆の残りは、小瓶詰めしておりました。


ガラス定盤の上に、朱漆を取り出します。
乾燥止めで朱漆上に被せていた剥離シートをピンセットでつまみ、シート裏に粘着した朱漆をベトッと定盤にくっつけ、またシートを朱漆上に戻します。(^.^)


ナイロン小平筆でまずは大枠で塗り、、、


蒔絵筆で塗り際を整えます。。。


これで仕上げ塗り完了。あとは箱内面と共にじっくり乾かしましょう。

本品は、ご依頼主が修理後、年末年始のお料理を詰めてご親族をもてなすことにご活用されたいとのこと。このミッションを成功させるためには、、、漆負けが起こらないよう、どうみても11月末までには終わらせておく必要アリ!との計算。それ故にちょっと優先順位を上げて修理を進めている次第です。余裕を持って11月20日頃には完成させておきたいですね。(^_^;)

さて、その他にもスポットのご依頼が先月後半から幾つか入り、何かと準備、作業が溜まって来ておりますが、、、長期でご依頼頂いている案件なども早々にしっかり進めていかないと、気持ち良く年末を迎えられなくなってしまいますね!(^^; ちょっとネジを巻いて急ぎましょう。

つづく。。。