新作鞘塗り⑯ 接合部・下地の補正・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

先日接着した鯉口や鐺は、暫く乾燥させておりましたが、、、


接合部の麦漆がだいぶ瘦せ来て、
硬化が奥の方まで進んだようです。


このタイミングで補正作業を。。。
接合部の隙間に切粉地を掻き入れます。


乾燥後に一旦研いで、、、


再び切粉地を掻き入れます。。。
隙間が深いので、数回入れ込む必要があるのです。
一度に掻き入れると中で下地が乾燥せずに膿みますので!(^^;


2度目の掻き入れも乾燥しましたので、
ちょいと彫刻刀で接合部に切れ込みを入れつつ、、、


ダイヤモンドヤスリの平タイプなども使って
丁寧に砥ぎ上げます。。。


さて、昨日の午前中、下地全体をチェックしていたところ、、、
ちょっと問題になっている部分を発見!!
写真を撮り忘れましたが、アールの部分に少しだけチヂミが発生していました。
後々のトラブルの元!このまま放っておくわけには行きません!!


早速切粉地を一枚剥いで見たところ、、、
う~む、やっぱりここの内部が乾燥せずにちょっと膿んでいましたか~汗。
膿んでいた部分を取り除き、研ぎを入れました。

慎重にやっていたつもりでしたが、
少しだけ厚目に付け過ぎたようで、いかんかったですね~(^_^;)


そして乾燥させながら3回切粉地を薄く付け直しました~。
この写真が最後の薄付けで、、、


先ほどしっかり研ぎ上げました。
これで大丈夫でしょう。

問題点はしっかり直して次に進む、、、これが肝要であります!
余談ですが、政治の世界でもぜひお願いしたいところですね(^^;

つづく。。。


☆貝殻を仕入れに料亭の大将のところにも。。。
 本日は終戦記念日。ベランダの隅に暫くお供えのように置いておきましょう。
 アワビ供養もしとかんとですね!合掌(^_^)