新作鞘塗り⑭ 錆付け・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。



粒子が中目の切粉地が出来上がりました。
一見つるっとした曲面に見えますが、、、


空研ぎするとわずかな凹みが見えて来ます(^^;

この荒らした表面に、今回は
細粒子の水練り砥の粉と生漆を混合した錆を付けて行きます。
漆芸の分野では「錆付け」と呼ばれる工程ですね。


砥の粉、濾し網(茶漉し)、漆を準備し、、、
あとは、水、ヘラ、ガラス定盤、拭き取り布、
そして清掃溶剤(無水エタノール等)が必要です。

今は気温や湿度がだいぶ高く、
錆の乾燥が恐ろしく早いことが予想されましたので
作業中の写真は撮っておりません!(^^;

精緻で手早さが必要になるため、
写真を撮る余裕は全くナシ!でありました(・_・;)


こちらは、錆付けした上で一旦空研ぎした鞘の状態です。
もう1~2回、仕上げの錆付けをする予定でありますが。。。

余った錆は、いつもはラップに包んでおくのですが、
この暑さで変質硬化気味となり、扱いづらくなる~という気もしましたので、、、


漆の板にしようと思ってとっていた写真タテの裏合板に
ベッタリとヘラ付けしちゃいました(^.^)

ま~これがまた早々によく乾くこと!!
このスピードについて行くのは容易ならざり!(;'∀')

ここまで来ましたら下地作業もあともう一歩。
しかし、鞘塗りの場合はその前にしなければならないことが一つアリ~
で次の作業へ、つづく。。。