福岡の地震観測 | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

御存知の方もいらっしゃるかもしれないが、福岡県西方沖地震が4年前に発生したとき、九州大学は震源地周辺地域の地震観測を強化し、地震活動マップ(自動更新) を下記サイトで公開している。これは、毎日午前4時に更新されるという優れもので、地震を恐れる私としては、毎日欠かさず見ているページである。

九州大学 地震火山観測研究センター 地震活動マップ(自動更新) icon197
http://www.sevo.kyushu-u.ac.jp/2005-GENKAI/#Seismicity

最近はだいぶ地震活動が和らいできたが、本震からかなり時間が経った今でも余震が続いている状況であるのが驚きだ。

4年前(2005年)の3月20日(春分の日)、当日私は父とともに新天町のギャラリーで開いた初の個展の最終日だった。朝一からいらっしゃるお客さんが多くて、「今日はまた、さらに来客が多くなるのでは?」と期待に胸膨らませていたのを覚えている。そんな特別の日に、何も4千年~1万年に一回の地震が起こらなくてもよかろうに。父のステンドグラスのいくつかは木っ端微塵。私の作った一番大きな作品:屏風もひっくり返り、散々な状況に。新天町内のギャラリー2階、3階だったが、古い建物なので、相当揺れた。あの揺れ方は今でも忘れない。それでも、思った以上に私の作品に傷がつかなかったのは幸いだった。

もうあれから4年の歳月が経つが、私はまだ油断は出来ないと考えている。研究者の間でも見解が出ているが、地上側の警固断層はまだ動いておらず、今後数十年以内に活動する可能性は十分あり得るという。上記のマップをご覧になればお分かりとは思うが、見事なまでに地上側が動いていない。断層の海側は水があるので、ある意味地層や岩盤が「ゆるい状態」だろう。そっち側だけ断層が動いて、ストップしているということなのか?力学的な視点から、シーソーに例えるなら、片方が動いて、もう片方が動かないわけがない。インドネシアでも、つい数年前に同じような事が本震から3年以内に起こっている。

福岡市民も、地震対策、危機対策は、常日頃からやっておくべきだろう。


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