12月26日の日食(日蝕)について。

 

ホロスコープでパララックス(parallax 視差)を設定しない場合14時11分頃が新月です。しかし実際の観測では東京の場合15時35分頃が蝕(食)の最大、新月でした。

 

なぜ1時間以上開きがあるのかというと、占星術や天文ソフトの場合、地球の中心を利用して天体の位置を読み込んでいるからです。

 

MCなど南中の蝕では下図のように太陽と月と観測者(観測点)と地球が一列に並んでいます。

 

地平線近くの蝕では、観測者だけ3天体の直線から外れています。ここで視差が生じています。実際には月が運行方向に、この図では反時計回りに進むと蝕が起こります。これが1時間強あったのが昨日でした。

 

下図は、マンデン占星術入門編の講座で質問があった方々によく送っている図です。出題はしていません。講座では鑑定が主です。

 

 

 

 

こういうことは全部、自分で考えて理解する方が本当は勉強になります。私は自分で考えて結論を出してから天文台の情報など参考にするようにしています。この件もそうでしたが、推理は楽しい。ニコニコ