古典占星術にはいくつもの分野があります。例えばネイタル、マンデン、ホラリー、イレクション、メディカルなどです。国内が主ですが、まれに目にするのは、ホラリー占星術が古典占星術のあらゆる分野の基礎だという意見です。個人によって意見が異なるのでそういうものが出ていても問題ではありませんが、私は別の見方をしています。

 

私個人は、どの分野も共通した基礎があるものの固有の専門情報があると理解しています。だからこそ各々を丁寧に学びます。例えばネイタルの理解を深めると、他の分野についてわかることがあります。マンデンの鑑定を知るとネイタルや他の分野の理解が深まります。

 

それで思うのは、ホラリーはすべての占星術の基礎ではないということです。具体的な例の一つは、ホラリーには赤道座標を使うディレクションがないことです。だからこそ、ホラリーを習得する場合はそれ単体を学ぶ価値があります。ホラリーやネイタルを専門にした講座を他校で見かけますが、各々に価値があるのです。

 

仮に営利的な目的でホラリーをすべての基礎とする発想があるのであれば、あらゆる面で縮小再生産になるのではないかと私などは思います。実際のところすべての基礎ではないからです。