夏休み寺子屋塾では、朝来たらまず宿題、終わったら勉強やっている人の邪魔をしないように遊んでいいということから始まります。


「宿題やりなさい」とは言いません。

でも、宿題をなかなかやり始めなかった子も、いろんな事をきっかけに来たらすぐにやるようになります。



私は物の配置をすぐに変えます。

それは、その時々に合った環境を整備したいから。


いつもみんなが勉強したり遊んだりするメインの場所に、今、一人で勉強できそうな机とイスがあります。

それは、フリースクール生の受験生のためです。



寺子屋塾に来たある子が、
「ここで勉強しもいい?」と聞きました。

「いいよ」

その日から、その子は朝来たらすぐに黙って宿題をやるようになりました。


お喋りしながら宿題をやる子でした。
お喋りと宿題の割合は8:2でした。


勉強が嫌いで、苦手で、学校の行き渋りも見られていた子です。


だから、楽しくできることが大切といっぱいお喋りしながらそばに居て見てあげていました。


宿題をやっているうちに嫌になってきて、ここまででいいんだと都合のいいことを言っていた子でした。


それが、塾に来るなり、黙って宿題をやるようになり、親御さんと約束した内容をちゃんと守ってやるようになりました。


宿題が終わってからも、都道府県のパズルを黙々とやっています。


人って、どんなタイミングで変わるか分からんなあと思った一幕でした。