6月18日

奈良の旅の二日目の続きとなります。


朝から雨だったので、

想定された行程は大幅に変更された。


もっとも

行程はあらかじめ決めていなかったので

相変わらず

行き当たりばったりの旅の途中。


初日の下市口での食堂の親父の話しと

天河の井頭さんの女将さんの話しで

どちらも

『洞川温泉と龍泉寺に行ったら?』

とのアドバイスをいただいていたので、


素直に行くことにした。


実はわたしは

天河へは30年以上前に

十数回訪れているのだけど、

すぐ近くの

こちらの洞川の龍泉寺には

寄ったことが無かったの。


修験道の開祖

役行者さんか開いた

とんでもない聖地でもある、

『龍泉寺』さん。


なんと、

この時は、

『七夕参道』なるものが

行われていたの。



こちらも『天の川』沿いに位置しているので

やはり

星が重要なキーワードみたい。


駐車場かに停めて

最初に訪れたのは、



『八大龍王堂』



お、

今年は辰年なり。



辰年に

こちらに生まれて初めて訪れるとは、

なんの因果なのかしら?



天井絵の龍さま

ステキです。



そうして

正面には、

倶利伽羅竜王さま?



力強い明王さま?



奉納絵。

なにから何まで

龍王さまにて。


境内を歩いて行くと



『柴燈護摩供道場』



こちらも

倶利伽羅さまなのだろうか?



今を遡ること

1300年前…


役行者さまが

大峰山から降りてきて

不思議な泉を見つけて、






こちらの

『龍の口』

から

滔々と溢れる泉…



そこにお寺を建立した、


『龍泉寺』の元々の元の泉。



お水を飲ませていただくと

ほんとう「甘い!


甘露なり。



霊水を汲ませていただきます。



『今から千三百年の昔、大峯山の開祖、役行者によって草創された名刹で、全国修験道の根本道場として信者、登山者の必ず訪れる真言宗醍醐派大本山。境内、竜の口より湧き出る清水をたたえた大峯山中第一の水行場があり、全国信者の賢崇を集めています。本堂下の「なで石」は軽くなったり重くなったり…。是非体験を!また境内の八大龍王堂は、近畿三十六不動尊第三十一番の札所でもあり、毎年10月の大祭はにぎやかに行われます。』


そして

いよいよ

本堂へ。



なで石。



三人でトライしてみた。

けっこう重いのです。



そこから、



後鬼、

何かを背負っている。



前鬼。

何かを担いでいる。



こちらは夫婦の鬼だそうで、

役行者の前後を護っていたのだそう。


天河大弁財天社の

柿坂宮司さまは、

こちら(前鬼後鬼の)子孫なのだそうです。



(葛飾北斎“北斎漫画”より』


いよいよ、

本堂へ。



お詣りします。



こちらの寺紋は、



『三ツ和』

でした。



駐車場に戻る正面には、

うむむ。大峰山系なのかしら?


陰陽っぽいおやまあり。




まだ雨が激しかったので、

『洞川温泉でまったりしよう!』


これも行き当たりばったり旅の

醍醐味なり。


すると、

会場時間となっても

閉まったままなので、


痺れを切らして電話してみると、


なんと

なんと、

わたしたちが待っていたのは旧館で、

今年の4月に新しくオープンしたのは

その背後の新館でありました!



素晴らしい

木の匂い。


そういえば、



ここも

天川村。


天川村は

吉野杉の産地にて、


前日からこの時まで、

どこを訪ねても

真新しい吉野杉の香りで

満ち満ちていました。


温泉から出ると、

なんと、

太陽が顔を出して


わたしたちの旅を

祝福してくれているようでした。


このあとは

いよいよ

飛鳥へ向かいます。