朝………


薄っすらと

雪が積もっていた。


列島に大寒波が訪れて、


山梨県は山間部が雪、

報じられていたえど、


やはりこの辺りは

山間部なのだね。


お昼ごろ

例の森へ向かう。


わが家から

車で5分ほどだ。




ここからの富士山。

なんとも不思議な雲に覆われてる。




ここからの

高座山と杓子山。

杓子山の山頂も

やはり雲に覆われて…




雪原には

わたしだけの足跡。


この薄っすらの銀世界を

独り占め。




ススキの原を越えて

森に入る。



モミ太郎の

お出迎え。



樹齢は

四、五百歳くらいかしら。


堂々たる枝っぷり。


そして、



ヒノキの巨木。



この空洞に

抱かれると

なんとも麗しいヒノキの香り、

なのだけど、

またまだ嗅覚は完全には復活していない。


だけど、

こんな近くに

馴染みの樹木がある森があることの

幸せを噛み締める。



ほんとうに

どなたの足跡もついていない。


わたしだけの森。


ハリモミ次郎くん。



足元には、



夥しいほどの

球果あり。


やがて、



かつてわたしたちが

『ハリッ子広場』と命名した

ハリモミの植林地に出る。



ヨーロッパトウヒに

日本固有種のハリモミを接木したらしい。


この森を知って

15.6年ほどになるので

ハリッ子広場の植林も

少し成長している。



まるで

Xmas tree。


それもそのはず、

ヨーロッパでは、

この元となるヨーロッパトウヒが

Xmas treeなのだからね。




途中で

倒木に腰を下ろして

しばしば

森タイム。



林床を覆うは

コウヤノマンネングサ。


春になれば

ヤマエンゴサクなどの

春の妖精の足跡に覆われるはずで。


その時期に

また必ず訪れよう。


森を抜けると、



不思議な空が広がっていた。


大寒波

来てるけど

寝っ転がってみる。



泣きたいほどの

空の蒼さよ。




富士山上空には、

怪獣大合戦的な雲の対峙。



これらを眺めていたら、


ああ

生き返った!

思った。


人は自然とつながることによって

生き返ることが出来るのだな。



夜半になると

またまた

雪………


世界はまた

塗り変わる。



1月24日。