今日もまた

ミステリートリップでのあれやこれやのお話。



悪友が休みの日は

めちゃくちゃ早くから 

電話があり。


『晴れたよ〜!

どこか行こう。』


終日雨の予報だったのに

友人はハイになっとる。


いいよ!


だけど、今日は日曜日。


観光地は、渋滞に巻き込まれるのも多々ある話しで。


祝祭日しか休めないクセに

渋滞に巻き込まれるとイライラする友人。


『絶対に渋滞に巻き込まれない場所』

って、

あるのかしら?


『ある❗️』


1週間前も

その手を使った。

その日は特に

三連休だったので。



そして今日も

同じ手を使えば

渋滞に巻き込まれることなく

行って帰ってこれるということ。


『人気の観光地を避け、人の行かないところへ行く』



山中湖の某所で友人と待ち合わせ。



さて

ここからどこへ行こうかな?




箱根(南)

伊豆(南)

八ヶ岳方面(西)は


人気があるので

土日祭日はけして近づいてはならない。



としたら………




まずは

東に向かう。


そのまま東に行けば

東京方面。


下道なのに

対向車線はけっこう混んでいる。


皆、富士山を目指しているのかしら。


『松姫峠に行こうかな…。』

と友人。


お、

シブイねえ〜。

だけど、

『松姫トンネル』じゃないの?


松姫とは

信玄の娘で

織田勢に追われて甲府から北へ逃げた

その峠にその名がついた。


松姫峠だよ。


友人は譲らない。


さて、

そこに向かうには、

大月から

北上する。



(かつて松姫もそのルートで逃げたのだろうか。

それとも現在の甲州市から大菩薩峠を越えて来たのだろうか。その後姫の一行はどうなったのだろうか)




最初にお迎えしてくれるのが、





どおん‼️

岩殿山


いつもながらこの存在感はすごい。


『大月桃太郎伝説』では

こちらが『鬼ヶ島』となっている。



難攻不落の城山でもあり、

その以前は修験道の山でもあった。



久しぶりの岩殿山にご挨拶してから

そのおやまを右手に回り込む。



すると、

『七保』

という地区。


この『七保』

大月市の中でも

かなりな辺境だ。

(大月市の友人の見解)


七保は

意外にも広い。


そしてつづら折りの山道をいくら走っても

所々に民家が点在する。


一応ね、

139号線という

国道なのだから驚く。



このまま行くとね、

『青梅街道なんだよね。』

友人。


そうなの?


わたしは初めて知った。



青梅街道って

江戸から甲州までの

甲州街道と並行した

山側の道だったらしい。

(裏甲州街道とも呼ばれるらしい)



『青梅街道』?


今年はほんとうに

との関わりが濃くって


そろそろ桜も咲こうというのに


また

梅かーい!


そう言えば先日

TVをふとつけたら

『青梅』の地名に関しては

驚くべき話が耳に飛び込んで来た。





東京の西部にある

『青梅』

そしてそれに至る『青梅街道』となる

その名の由来には


『平将門』が関わっていたのだと!



わたしは

この記事を書いていて

様々なことを思い出した。


『青梅街道』の初点て、

新宿だったのではないかしら。


そうして

わたしが生まれて住んでいたのは、

青梅街道のすぐそばではなかったっけ?


(このことはこのあと

意外な事実につながって行く。)



そうしてこの日、


走っているのが

139線なのか、

それとも

青梅街道につながる古道なのかは

さっぱりわからないけれど、


奇妙なものを見つけてしまった。




なになになに?


『五輪塚』



『平将門は桓武天皇の子孫で『相馬小治郎』と称し…(中略)

将門の子孫がこの地(七保町瀬戸地区)に住みついたと伝えられ…』



こちらの五輪塔と将門の子孫について

調べてくださった方のブログを発見した。






将門の子孫がこの地(七保町瀬戸地区)に住みついたと伝えられ…』



伝説とは

伝承とは、


全て

眉唾ものではなく、


なんらかの痕跡に

真実が時折光るのかもしれない。



導かれるとは

不思議。



あとから気づくのだけど、



この日

ずっとわたしを導いていたのは、



ふるさと新宿から

七ツ石山へとつなぐ

『平将門の道』であったこと。





このあと

くだんの『松姫トンネル』を抜ける。


友人はその存在を知らなかった。


それもそのはず

『松姫トンネル』が完成したのは

平成27年のことで、(ほんの7年前!)


友人が松姫峠を通って青梅まで行ったのは

それ以前のことらしかった。


(松姫峠は

対向車が来たら譲り合うほどの

細く危険な山道だったという。)



松姫トンネルを抜けると

小菅村。


『道の駅こすげ』




多摩川の源流
売りにしての
村おこしは
かなり成功していると見た。

なにしろ
駐車場がいっぱいで
ほとんどが東京ナンバーなのだから。
(バイカーにも人気)

それもそのはず、
青梅街道の東京側の終点とも言える
奥多摩湖
から
ここはほんの数分の距離にある。

都会人から見たら、

いわば
秘境の旅である。

村起こしの石窯ピザ屋も満席で
皆、この秘境感を楽しんでいるように見えた。




『道の駅こすげ』で少し休憩をすると、

友人は
さ、帰ろうかな
と言う。


いやいや
もう少し先まで行こう!


(わたしがかってに目指すは)
『丹波山村』

それにはひとつ
目論見があった。


丹波山村には狼伝説があり、
七ツ石神社という駒オオカミの復活劇など、
わたしにはたまらない土地であり、
昨年二度か訪れたことは
『富士日記』にしたためていた。


ここは
富士山
とも
北斗七星
とも
平将門
とも
そしてもちろん
狼とも
深い関係のある場所。


(去年のブログ記事。
時間があったらぜひ読んでくださいませ。)


1週間前に
なんと
玉川麻衣さんの
オオカミの絵本が完成して、

そちらの原画展を行っていたニュースを
友人が教えてくれた。

なんというタイミング。

その絵本が
購入出来るのでは?

その原画が
実際に見れるのでは?


原画展はたった2日で終わってしまったみたいなのだけど、

この日どういう風の吹き回しか
一年ぶりに丹波山村へ行くことになったのだから、

あわよくば???
という気持ちで
帰ろうとする友人を引き留める。


その絵本のタイトルは、


『蒼い夜の狼たち』

左手の雲取山の真上には
北斗七星が。

狼たちの(阿吽の)
咆哮が聴こえてくる…。


もう

泣きそう………。



この日は
丹波山村に辿り着く前に
さらに面白いものを見つけてしまうのだけど、

ここで
『その一』を終わります。


続きます。