先日のことです。



朝、
ベットの中で微睡んでいると、

『ベランダに青い鳥がいるよ』
と、彼。

答えるんだよねえ、
と、口笛をベランダに向かって吹いている。


(これはある朝のベランダ。
この手すりに止まっていた)

えええ?
青い鳥???


わたしは
オオルリ?
ルリビタキ?
まさかねえ、
と思いながら急いでベランダを覗く。


すると、
とまっていたのは
シジュウカラだった!



(画像はお借りしました。)

えええええ!

なんだ、シジュウカラかあ…

今朝、微睡みの中で
確かに、
シジュウカラの囀りを聴いたのでした。

あれれ?
この時期、珍しいなあ…

(春の初めに、多くの野鳥はさえずりを行います。これは、オスがメスを呼ぶ声。)

きっと、二度目の子作りを行おうと、
オスがメスを誘っているのだわ…

そう思って
特に気に留めなかったのだけど。


だけど、
シジュウカラを『青い鳥』と表現する彼は
どんな感覚をしとるのか!

青い鳥、といえば…



上、オオルリ
下、ルリビタキ
(画像はお借りしました)

このどちらかに違いない、
と、わたしは思ってしまったのです。


だけど、
日本人の色に対する感覚を思い出してみると、
いわゆる“青”を、瑠璃(ルリ)と表現していて、

青(アオ)と名前がつく鳥は、



左、アオジ
右、アオバト
(画像はお借りしました)

など、
黄緑色を、“アオ”と呼ぶのだね。

してみると、彼の“青い鳥がいるよ”は
日本人的感覚としては
間違っていなかったのだね。


シジュウカラは、
そのあともまるで会話をしているように
こちらに話しかけていた。

と、思ったのは、

実は、ベランダに置いてあった段ボール(虫干しのためにわたしがウール素材ものを入れていた)の中に、メスが入って巣材探しをしていたらしいのでした。

わたし達が見ていたら、
メスが段ボールから飛び出して、
二羽一緒に仲良く飛んで行ってしまったの。


なあんだ。

彼の口笛に反応したわけじゃなくって
オスがメスに、
危ないよ、そこ。
もういいから早く行こうよ、
そう言って呼んでいたんだなあ、
と、理解しました。


ここで、
チャンチャン!
のお話なのですが、

写真も撮れなかったので、
シジュウカラの画像検索をした時に、

とんでもない記事が出て来たんです‼️


『シジュウカラの文章を作る能力に迫る京大研究員』




去年の1月の記事のようです。

この方
シジュウカラ語の達人❣️

ヘビを表す『ジャージャー』というシジュウカラ語???
すごーい!!!

ジャージャーって
『蛇〜蛇〜』じゃないですか。
日本語と、同じ‼️


実は、
野鳥たちが会話しているのを研究したのは
アメリカの鳥類学者の前例もあって
なんと!
野鳥たちはつがいや親子で
会話しているのだそうだ。


それを感じながら野鳥たちの鳴き声を聴くと
どんな会話をしているか
わかるような気がするのが不思議です。


季節は、ヒナたちが巣立って
親鳥たちが子供たちに
生きていくのは何たるかを教える時期。

あちこちで、
親鳥に甘えるヒナ鳥の声と、
叱咤する親鳥の声が聴こえるのです。

それは、ほんとうに
愛しかない世界。


きびしい野生の中で
自分でご飯を食べて、
敵から逃れて生き延びる、
という
自然の摂理を
愛を持って教える、
その切なる親の願いが
今日も自然の中でこだましているのです。


産めよ、
増やせよ、
地にみちよ。


野鳥たち、
虫たち、
けものたち、

野の花たち、
木たち、
苔たち…


太陽と雨と風に育まれて、
この大地に生き延びて欲しい。



シジュウカラが
教えてくれた
この星の愛の物語です。