ねえ、ここから10分だよ!

わたしたちは驚く。
ROSEちゃん、リリーちゃんとの三人旅
八ヶ岳の縄文遺跡をぐるぐる回る。

それぞれの遺跡が
車でほんの10分くらいのところに点在していることに驚く。


今度は、あの!
“仮面の女神”が出土した
『中ッ原縄文遺跡』を目指します。



あった、あった〜〜




『遺跡は、その規模などから、近隣の遺跡ばかりでなく、八ヶ岳西麓の中でも拠点的な集落と考えられます。
200軒以上の竪穴住居址、3,300余りの柱穴・墓穴・黒曜石の貯蔵跡などが発掘され、多量の土器や石器が出土したほか、土坑からはヒスイやコハクも出土しました。また、平成26年に国宝に指定された土偶「仮面の女神」が出土しました。
土偶は、34センチメートルという高さ、大きさや美しさばかりでなく、墓穴から出土した副葬品であることから注目されました。同じように墓穴から出土した土器8点も、当時の死生観をうかがえる資料として、同時に国宝指定されています。
この土偶が出土した墓穴を中心に、遺跡の一部は保存され、中ッ原縄文公園として整備されています。』



これほど、整備されているとは、
知らなかった!
そうして、
仮面の女神』が出土したところが
復元されているとは!



この遺跡の中心部に
シャーマンかどなたかのお墓があり…


仮面の女神は
その副葬品として埋まっていたのだと!





足は片方、折られて
副葬されていたらしい。



先ほどの
『縄文のビーナス』よりも
千年ほど後のこの土偶は
さらに精巧に作られているのだという。




『仮面の女神』
ホンモノは今、パリに。


こちらが、爬虫類の顔を持つ
イシュタール(イナンナ)とされる説もあり、


だけれども
この土偶は明らかに“妊婦”だ。

そして
横から見ると、仮面をかぶっている。


それが、蛇の仮面なのでは?と言われているのだけど、

妊婦が、蛇の仮面を???


そして、割られて
副葬される。

シャーマンかどなたかのお墓に???


(こちらの施設の看板のQRコードでみれます。)




縄文時代の土偶は
なんと、三千万体、発見されているそうだ。


1万5千年前の最初の土偶は
なんと首のないトルソーで
だけれども、妊婦だ。

そうして
縄文時代の人骨が発見されると
男か女か、すぐわかる。
男性の人骨にはなにも副葬品がないけど、
女性の人骨には、必ずアクセサリーがあるそうだ。
貝殻や、翡翠や、琥珀などの
様々なアクセサリー-

そして、土偶はすべて妊婦?

縄文時代の『豊穣』とは
子宝のことではないかしら?

温暖で、食べ物もそれほど困らずに
採取や狩猟で生きていた。
湧き水が豊かで太陽も万物を育てて
だから、人間同士、争うこともない。

だけど、出産は一大事業で
母子ともに命を落とすことも多かったのだろう。

祈りは
無事の出産に対するもの。
それを、夫が祈る
シンプルだけど、深い
いのちに対する祈り。

アクセサリーを妻に作って捧げるのは
夫となる男性で
平均寿命が30歳くらいだった縄文時代は
妻も夫も若く美しいままこの世を去る。

一万五千年も平和でいられた文化は
男性が女性やわが子を敬い、慈しむことから生まれたのかも知れない。


土地のエネルギー…。


サークルの中央で
クリスタルチューナーを鳴らした。


ほんとうにこの日は
宇宙の采配。


二つの縄文考古館が閉まっていたおかげで
二つの女神の出土した場所に行けた。


この後、
まだ時間が余ったので
もっとも黒曜石が出土した遺跡をもう一つだけ、めぐり、



駒形遺跡は、これまでほとんど地形を改変されることなく保存されてきました。西側に桧沢川が流れ、東に大清水水源があり、尾根筋や桧沢川の谷を10キロメートルほど北上すれば、霧ヶ峰の良質な黒曜石の原産地にたどり着きます。その黒曜石の集積・加工・搬出に関与していた集落跡と推定され、当時の石器製作技術や交易の実態を知る上で重要な遺跡であることから平成10年に国史跡に指定されました。
昭和36年以降、平成27年まで、15回の発掘調査の結果、縄文時代の竪穴住居址106軒と多数の土坑(貯蔵穴・柱穴・墓穴)が発見されました。そのほか、旧石器時代の遺物や平安時代の住居址、中世の遺構などが見つかっています。』



トラと待ち合わせしている
茅野のお蕎麦屋さんに向かいます。

『たまちゃんに会わせたい人がいるんだよねえ』

今となっては、その意味がわかりますよ〜!


続きます。