先日、また友人の気まぐれにて
たまたま前を通りかかった
『松岡 水神社』

それは、今年、
なぜだかやたら関わる
旧東海道に面していた。


この日はほんとうに、すぐそばにいたので
じゃあ ひとつだけ、行きたいところがあるよ、
と、友人に所望した。

なんでもさ、旧東海道だよ。
この間偶然通ったでしょ?
調べたら、重要な地点みたい。
富士登山の起点ともなってて
そこから村山浅間神社まで行けるみたいだよ。

検索して知ったばかりの
受け売りの知識を披露したら
へえ、
どう行くの?
と、アッサリ行くことになった。


富士川河口から
まっすぐに、今度は北上する。

旧東海道に交差すると
それは、あった。

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江戸時代は、橋もなく
富士川は、舟で渡ったのだ。

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そう、
ここは暴れ川であった
富士川の渡船場に位置していて、

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(富士山道、渡船場跡、などの石碑が。)

水の神を鎮めるために
その存在を祀った場所。


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いきなり、
すごおい、御神木!

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楠(クスノキ )


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富士山北麓では、杉なのに
南麓では、楠なのね。


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水の神らしい
紅い社が。


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『瀬織津姫命』の名が刻まれる石碑。

なんだか不思議な気がする。

富士山の北麓には、『瀬織津姫』の名を冠した神社は無いのに
旧東海道沿いには
これで、二つ目だ。

一つ目!


二つ目です。



そう、
思えばずっと
水に導かれている。
今回も
黄瀬川と、富士川。



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龍の彫り物
玉を持っているのね。



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本殿。

ここからは

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富士川が臨まれる。

『いい堰だね』
と、友人は言う。

写真には写っていないけど
たしかに、堰はあった。


水の流れを弱めるためにか?


ひとは太古から
水を求め
水の神に祈った。

だけれども
この国には
水は満ち溢れ
ある時は多すぎて
人の命を奪う。


暴れ狂う川を、龍に例え
人柱を立てて、龍神(蛇神)に捧げた。

そんな痕跡が、この場所の近くにもあった。


縄文の女神であったという『瀬織津姫』は
祓戸の神に姿を変えた後
荒ぶる水の神と
変容したのだろうか?

『水神の森』は
今なお、太古の記憶を漂わせていた。




さて
なかなか終わりませんが

このあと
わたしたちは富士川に沿って
北上します。