2月3日の巨石を巡る不思議旅の続きです。


塩山のもととなった『塩の山』を調べていたら
聞いたこともない名前のお宮に行き当たった。

『飛大神宮(とびのみや)』!


四年前に塩の山へ訪れたときには
ひたすら、山頂に何があるのかが気になっていた。
(四年前の記事)


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(塩山の町と御坂越しの富士)


その『飛大神宮』と
塩の山 と
『向嶽寺』との位置関係は
こんな感じ。

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塩の山は
南北に細長い山なのだけど
その南端の山頂を東西に挟むように
向嶽寺と飛大神宮が位置している。


そして
こんな文章に行き当たった。


4.飛大神宮【とびのみや】の不思議

 塩の山の東に飛大神宮と言う発祥不明な神社が存在します。 塩の山には唯一の谷があり、まさにその正面にあるので、飛大神宮のご神体は【塩の山】その物ではないかと考えられます。 なぜ(飛)の一文字なのか?伝承によると大和タケルが東征の折この地により、塩の山と飛大神宮の間にある塩川を飛び越えたので、その名が付いたとなっていますが、もっと素直に考えると塩の山上空に何か崇める対象となる飛行物体を視てその名を付けたのではないかと私は考えます。 また近くの向嶽寺建設にあたり飛大神宮のご神木が使用された事実から考えても、かなり特別な神社だった事が伺える。 さらに北に【飛び石】と言う磐座が存在し、南に【菅田天神社】が在ると言う塩の山を封印するかの様に直線でつながっています。 また北西に5キロ程行った三富小学校前に飛尾神社と言う境内に直形3mほどの石舞台がある神社も存在し、伝承によると[その昔、北の山からその大岩だけが飛んで来た]と言う話も残る、まさに【飛ぶ】と言うキーワードに囲まれた【塩の山】なのです。 


どうしても
今回は行ってみたい。

またしても、Aちゃんのカーナビは
向嶽寺と秋葉神社をちゃんと経由して
『飛大神宮』に連れていってくれた。

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見たところ
なんの変哲もないお宮さん。

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由緒書きには

飛大(飛の宮)神社
鎮座地 甲州市塩山千野三四三四番地
祭神 日本武尊
境内社 大神宮社 天神社
祭日・祭儀 一月十一日 鏡開き式 十月十五日 例大祭
由緒
 祭神は、第十二代景行天皇天皇の皇子「日本武尊」ですが、神社の草創は明らかではありません。甲斐国志には「飛明神」として記されております。「日本武尊」が御東征の帰途、甲斐国に寄られたおり、ここの塩川を飛び越えられたというような、神社の名前の由来に関わるいくつかの伝説ものこされております。
 康暦二(一三八○)年、臨済宗向獄寺派総本山の「向嶽庵(向獄寺)」を開祖抜隊得勝禅師が建立の時、甲斐守護武田信成により、境内の大木を仏殿の棟木として寄進された記録もあります。
 徳川時代には、寛永十九(一六四二)年、三代将軍家光より石高三石六斗余、社中面積一七○一坪を寄進され、「御朱印領」として幕府の保護を受けました。
 神社には「十一面観音の立像」一体が安置されておりましたが安永九(一七八○)年には社殿と共に焼失してしまいました。社殿は享和二(一八○二)年三月に再建されました。また、随神門も文化十(一八一三)年に再建され、右には右大臣「豊磐間戸尊」、左には左大臣「奇磐間戸命」の二神が祀られております。

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ヤマトタケルが後ろの塩川を
飛び越えた???

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きっとそれも
あとからの伝説なのだろう。

なにしろ

『飛』がありき
だったのだろう。
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この神社は
たしかに
背後にある『塩の山』を御神体としている。
皆神山と同じく
UFOも飛来しそうだな。

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十一面観世音、だって?

そして
この隋神門におられるのは…

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『右には右大臣「豊磐間戸尊」、左には左大臣「奇磐間戸命」の二神が祀られております。』
と、あるけれど
十一面観世音が本尊だったころは
仁王門だったのだろうか?

そして
この聞き慣れない右大臣と左大臣は
天照大神の岩戸開きのときの
門の神だという。


富士吉田の北口本宮富士浅間神社の
隋神
アラハバキ像に似てる…。




たくさんの宿題を残しつつ
節分の旅は
一応クリアした。

大石山

石森山

飛大神社

三つのスポットを回る間に


黒駒の山宮

七日子神社

金山神社

向嶽寺

秋葉神社


という四つのお宮とひとつのお寺さんを巡り
大石神社で、恵方巻きも食べてね。


まだ、3時だよ。

ということで
ご褒美に、どこか一箇所。

塩山駅のそばに
美味しい珈琲屋さんがあるんです、
と、Aちゃん。

わあ、行こう、行こう。


ただ闇雲に、訪ねたようだけど
これはけっこうな
エネルギーつなぎの旅。

それは、後からわかるのです。


ラスト
一回‼