そのものズバリの
『天白川』
または、『天白区』という地名がある。

名古屋市。

それは、天白信仰の範囲の中にあり
この話を進める上でも
外せない地域な気がする。


ここの話からは
さらに、びっくりな伝説が導き出された。


東北の蚕の神とも云われる
『おしらさま』


アイヌの樹木のカムイ
『シランパカムイ』

そして
この辺りから発見される
旧石器時代の遺跡と
彗星の話である。

(以下
こちらからの転載です。)

名古屋を歩く『天白川、天白区の名の由来』

『天白川や天白区の地名の由来を調べてみました。 
地史関連の本を見ると、なぜ天白川と呼ばれるようになったかは、はっきりしています。ですが「天白」の語源そのものについては、一筋縄ではいかないようです。 


☆天白社が元になっている

「緑区の歴史」という本によると、天白川の名前は、緑区の三王山という場所に、かつて山王社という小さな神社があり、その中に天白社という社があって、それが由来となっている、とのこと。 

山王神社は、比叡山の東にある日吉大社の別称で、神仏習合時代には山王権現と呼ばれたことに由来します。

☆正体不明の信仰

ところが、天白社については、正体が不明で、研究者にも諸説あるとのことです。 wikipediaの解説によれば、本州のほぼ東半分にみられる民間信仰で、その内容は、星・水・安産祈願など多岐にわたるとのこと。

☆星の信仰

天白とは、天一神と太白神から出たもので、星の神という説があります。伊勢神宮には、天白が星の神であることを示している「てんはくのうた」という神楽歌が伝わっています。

(この伊勢神宮の『てんはくの歌』に関しては、前回①で紹介している)

☆オシラサマ信仰

緑区の歴史という本には、てんぱくと音読みされる以前は、おしら様(オシラサマ)と呼ばれた時代があり、それが大陸からやってきた道教と習合されて、天白神信仰になった、という説が紹介されています。ちなみに、オシラサマはアイヌのシランパカムイだったと、梅原猛先生は説いています。』

オシラサマは
現在、東北などで民間信仰の対象となっている、一対の、木の人形だ。

馬と女性のペアで
養蚕の神とされる。

(オシラサマは、白いのかと思ったら
黒いのね。)


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【白神】 

世にオシラ神又はオシラサマと申す。養蚕の神なり。谷を隔てゝ生ひ立て 
る桑の木の枝を採り、東の枝を雄神、西の方を雌神とし、八寸あまりの木 
の末に人の頭を作り、陰陽二柱の御神になぞらふ。絹綿を以て包み秘め
隠し、巫女それを左右の手に執りて、祭文祝詞、祓を唱へ、祈り加持して
祭る。此オシラ神をオコナヒ(行神)と謂ふ処あり。 

ところが、
養蚕をしていない地方にも
この『オシラサマ信仰』があるので
この木で作った対の神は
さらに古層のアニミズムから来ているのかもしれない。



そして、
今回の追跡で驚いたのは

オシラサマの起源が
なんと、アイヌの樹木の『シランパカムイ』なのでは?という梅原猛氏の推察にたどり着いたこと。


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(シランパカムイでたどり着いた画像。)


そして、
この、名古屋市の
『名古屋を歩く』という記事を書いておられるかたは、
最後に
こんな言葉で締めくくられている。


☆隕石にかかわりがある?

個人的には、星の信仰ではないか、という気がしています。というのは、緑区の三王山のすぐ近くには、隕石に由来する星崎があります。上記に紹介した志摩市大王町の天白信仰も、やはり隕石に関係するとのこと、東日本に分布していることと、「てんばく」と音読みされていることをあわせて考えると、大和王権の支配下に入った原住民の信仰だったのではないか、とも思います。志摩の大王町にも、天白川近くにも旧石器時代からの遺跡があるので、ひょっとしたら、それくらいの時代に遡るのかもしれません。

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もう、びっくり

彗星まで、行っちゃうとは…。


どこまでも
とりとめもなく広がる

『天白』

次は
天竜川を遡り
諏訪湖へいってみよう。

すると
『天白』の
更なる本質に近づく。