突然ですけど、今あなたが読んでいるこのブログはどんな人が読んでいると思います?


いわゆる読者層ですよね。



結論を言いますと、このブログの読者って「超一流」なんです。


超一流のビジネスマン、アスリート、タレント、アーチスト……


超一流の人間は全員、間違いなくこのブログを読んでるんですよ。

裏を返せば、このブログを読んでるか読んでないかでその人間が超一流かどうか判断できるというか、初対面の人に「水野のブログ読んでる?」と聞いて「読んでない」と答えた場合、人間関係を即切りした上で額に「肉(C1)」という焼印を押すくらいやっても良いレベルなんですよね。



「おいおい、なんで超一流が読んでるって言い切れるんだ?」



という質問に関しては、このブログの創成期から読んでいる方はすべてを理解しているのでそんな疑問を持つことすらないと思いますが、


もしかしたら、水野のブログを読むのは今回が初めてだよ~という人もいるかもしれないので一応お答えしますと、


というか、一見(いちげん)の読者に気を遣う必要もないんでここからはタメ口でいかせてもらうけど、


超一流の人間っていうのは、情報に対するアンテナがバリバリに立ってるから超一流でいられるわけなのよ。



そんで「ハウツーのエンタメ化」のジャンルでトップをひた走る水野の文章っていうのは、どうしてもそのアンテナに引っかかっちゃうわけ。



ていうか、ぶっちゃけ、



お前も、超一流なんだろ?



ずるいよね。本当は毎日寝起きと同時にこのブログをチェックして更新されていようものなら一言一句暗唱できるくらい読み込んでいる超常連客なのにわざわざ「一見さん」のフリしてさ。


マスクとサングラスで顔を覆い隠してパーカーのフード限界まで深くかぶって、このブログ読んでるわけでしょ。


ツイッターやインスタのフォロワーだって軽く100万超えてんだろ? でもそのSNSに「水野のブログ毎回読んでる」とか「水野のブログ超面白い」とか「水野のブログ全然更新されてないけど気長に待つしかないかぁ。俺が待てるのは水野のブログと冨樫のハンターハンターだけだから」とか、絶対に書かないんだよな。


でも、分かってるよ。

俺は全部分かってる。


どうしてお前が、このブログの愛読者であることを――このブログさえあれば炭水化物はおろかタンパク質、カルシウム、鉄分、ミネラルくらいまでは摂取しなくても生きていける体のお前はもはや愛読者というより愛飲者なことを――公にしないのか。


その理由は、言わずもがな、俺の書いてるジャンルが「ハウツー」だからだよね。



ほら、ハウツー本って「読んでます」って一番言いづらいジャンルじゃない?



愛読書がハウツー本だったら「こいつ、超一流かと思ってたら本に書いてある通りにやってるだけかよ」って思われて評価がダダ下がるからね。


まあ分かりやすい例を挙げるとしたら、



付き合ったばかりの異性の家に行ったとき、そいつの家の本棚に



水野敬也とメンタリストDaiGoの本しかなかったらどう思う?






こいつ絶対やべーやつだ




って思うだろ?




だから、俺の文章を貪るように読んでる超一流の人間たちは、「好きな本は何ですか?」って聞かれたら

「うーん、ジャンル問わず読むんですけど、何度も読み返してるのはガルシア・マルケスの『百年の孤独』かな?」





いやいや、お前の愛読書は『LOVE理論』だろうが!マーカー引きすぎてボロボロになってブックオフで値段もつけてもらえないお前の手元の『LOVE理論』が百年以上の孤独味わってんぞ!




……まあ、でも、それで良いんだよ、俺は。



俺は――水野敬也は――今この瞬間生きてる人間に評価されたいとか、そういう次元で書いてないからさ。



人類に最も影響を与えた文章って何か知ってるか?


天文学者・コペルニクスの書いたコメンタリオルスだ。


地動説について書かれたこの小冊子が(しかも書いた当初は仲間内で読まれていただけで、公になったのは何十年も後だった)人類を「大転換」させた。


今、俺たちが送っている日常生活はすべて、コペルニクスが書いた数十ページの文章の上に立ってんのよ。


俺が狙ってんのは、コ・レ。


誰も目を向けていない日陰のジャンル、ハウツーという名の土地を掘って掘って掘りまくって、その奥底に眠っているコメンタリオルスを発掘する。


それが俺の矜持であり、生きてる間に評価を受けないのはむしろ必然、くらいに思ってる。



でも、そこの超一流さんよ。



今ここで、自分の胸に手をあてて考えてみてもらいたいんだ。



このブログとか俺の本だけじゃなくてさ、本当は好きなのに、何よりも深く愛しているのに、

いざ人に聞かれると名前を口に出せないものってねえか?


「これが好きって言う自分が評価されるか」を気にして、本当の好きを認めてあげられない――


それは、他の誰に対してでもなく――自分自身に一番失礼なんじゃねえのかな。



「好きな食べ物は何ですか?」


この質問に、お前は「アボガド」とか「明太子パスタ」とか答えてるだろ?


でも、お前が本当に好きなのは……





ジャッキーカルパスじゃねえか




「お気に入りのお店はどこですか?」


銀座の寿司屋や、中目黒のカフェを答えてるお前だけど、本当に好きなのは……

 


※出典
和食さとじゃねえか






「好きな休日の過ごし方って何ですか?」



誰もいない部屋で自分の屁の匂いをかぐことじゃねえか





そういうの、もっと出していこうぜ。


屁だけに、出していこうぜ。

 

俺も、こういう文章出していくからさ、お前も出していこうよ。本当のお前ってやつを。



もし、そうしないなら、


誰も、「本当のお前」を好きになってくれねえぜ?





……ごめんな。


なんか熱くなって色々語っちゃったけど、

そうだよな、

そういう水野はどうなんだ?って話だよな。


確かに俺も、好きな本や漫画、映画、休日の過ごし方聞かれたとき


人の目にどう映るかを気にして「本当の自分」を隠してきた気がするよ。


でも、お前とこうやって膝を突き合わして語りあえたことで――本当にサンキューな――目が覚めた。

 

 

偽りの自分とは、今日でサヨナラだ。


そして、友よ。俺は、新しい自分に生まれ変わる証として、


俺が一番好きなものである「エロ漫画」と「エロゲーム」のフォルダをここに、さらしとく。


もちろん、これは俺の持ってる全部じゃなくてほとんどの作品はクラウドにあるんだけど、その中でも、より大きな画角で見たいとか、あとはゲームね、そういうのDLするときは全部「Dドライブ」に保管してるんだ。WindowsのCドライブじゃ収まり切らなくてさ(ちなみに、フォルダやファイル名がdとかRとかで始まってるのはエロ商品の販売者が他の人に分からねえようにタイトルをぼかしてくれてんだ。あいつらのホスピタリティ、マジ半端ねえよな)。



それじゃあ、見てくれ。俺の「本当の好き(Dドライブ)」を――



 

 

ん? んん?

 

 

 

 

 

こ、これは――

 

 

 

Dドライブの中に、地球環境問題に関するフォルダがまぎれ込んでいる――。


そして、本当の自分をさらすという意味では「綺麗ごと」でしかないはずの地球環境フォルダに、なぜか猛烈な愛着を感じる俺がいて――。

 

 

……そ、そうか!

 

そういうことか!

 


エロに完全包囲され、肩身が狭そうにしている地球環境問題のフォルダは、

 

 

まさに、エンタメというジャンルで日陰者扱いされている俺の文章じゃねえか!


つまり、俺は、


多くの人が見向きもしない日の当たらない場所で、もがき生きることが――

 

 

 

このジャンルの文章を書くことが――







「好き」






だったんだ――。





あけまして、おめでとうございます。

2022年も「ウケる日記」をよろしくお願い致します。