次の2つの画像を見てください。

 

水野がすごくしょぼく見えません?

あなたの大好きな水野が、愛してやまない水野が、好きで好きでたまらない水野が――
苦しい時も病める時もいつも面白い話と役立つ話で元気にしてくれた水野が、あなたがこの時代に生まれてよかった理由を聞かれたとき、いの一番に「水野の文章が読めること!」と答える、あの水野が、水野大先生が、御水野大明神が、心底しょぼく見えません?

でも、水野は、あなたに優しくさとすことになるでしょう。


「水野はね、しょぼくないんだよ」


確かに水野はフォロワー数で見るとテイラーの2000分の1だけど、ペンシルバニア出身のカントリー小娘の2000分の1の価値しかないってことはさすがにないし、もちろん、テイラースイフトの曲はテラスハウスの主題歌にも使われてるしグラミー賞も10回授賞してるし代表曲の「Shake It Off」はYoutube視聴回数27億回だけど(ってすげーな、おい!)……ただテイラーに救えない命をミズノーが救っている場合もあるだろうし、今後人類が続いていったとき水野の位置づけがどうなるのか分からないし、


ただ、冒頭の数字を見ると、


水野を2000人集めないとアメリカのカントリ―娘1人と交換できない感じがしてきちゃうんですよ。

実際、世界中の人に聞いて回ったら、そういうイメージで見てる人がかなりいる気がするんですよね。

これが、



「一つの価値基準」で人をはかることの怖さ



です。

今回は、「ツイッターのフォロワー」と「あなたが好きで好きでたまらない水野」で可視化しましたけど、

それ以外にも、


収入とか

財産とか

学歴とか

家柄とか

身長とか

顔とか

国籍とか

健康とか



誰もが↑の条件を自分で選ぶことなく、地球上に生まれるわけですが、ある条件のもとに生まれただけで、突如、自分がとてつもなく価値のない存在として扱われることがあり得ますし、実際に世界各地でその現象は起きています。


そして、価値が低いとされた人間が、その小ささを受け入れられないと劣等感になり、

人を苦しめます。生きづらくします。

おそらく戦後の日本は、冒頭の画像で示されるような劣等感と戦い続けてきたのではないでしょうか?

2000倍の敵に対して、なんとか追いつこう、近づこうと、決められた価値基準の中で自分の価値を高め続けた。

それで、フォロワー数で言うと、なんとか2000万くらいにはなった。

でも、一つの価値基準というピラミッドに自分を置いてしまった時点で、相手は4倍の価値を持っているんです。

自分を4人集めて、1人と交換なんです。

でも、それっておかしいじゃないですか。

たとえば、生まれてからずっと苦しんだり努力したりしながら山を登り続けてきた人が山頂にたどり着いたとき、

「残念。君があと3人いたら、1人と交換できたのに」ってそんな状況はおかしいでしょう、というか書いてて泣けてきた。泣けない人はいいんです。「何言っているかよくわからない」と言う人もいるでしょう。「ああ、水野って劣等感があるんだね」と冷ややかに言う人も、その人は、その水の中で生きていけばいい。ただ、水野の中は違うということです。

地球上に存在するいかなる人間も、たった一つのものさしで価値をはかることはできない。

 

とてつもなく当たり前のことですが、その当たり前はいつも浸食され、脅かされ続けています。

 

ただ、こういうことを言うと「価値基準があるからダメなんだ。価値基準をなくしてしまえばいい」と考える人もいるでしょう。

 

でも、この価値基準――市場価値と呼び換えてもいいかもしれません――から僕たちは多大な恩恵を受けています。

 

市場で自分に値段をつけられるからこそ、身分制度から抜け出すことができた。

 

現代の医療が素晴らしいのもすべて、この一つの価値基準「生きることは素晴らしい。病気は悪である」という思想から生まれています。

 

だから、本当に難しいのです。

 

定められた価値基準が生み出す、人間の成長と

 

多様性がもたらす、生きやすさを

 

同時に達成しなければなりません。共存させねばなりません。

非常に苦しい戦いになります。死ぬまで葛藤し、模索し続けることになるでしょう。

 

しかし、水野は、特定の価値基準によって生み出された地球上のすべての「みじめさ」を癒すために、共存への道を進み続けます。

そんなことできるはずがないと言う人は大勢いるでしょう。でも……


周囲からの批判も、自分自身への不安も、


振り払って、振り払って、振り払って……
 

I just gonna shake, shake, shake, shake……

 

振り払って、前に進みます。

 

I shake it off, I shake it off.