ここ数年、自分の中で非常に熱いテーマがありまして

そのこと考えてるだけで射精できるくらい興奮してしまうのですが、

誰にも語らず、ブログに書くこともせず、一人で本を読んだり考えたりして過ごしてきたわけなんですけど、言おうかなと。もう、イっちゃおうかなと思いました。

で、なぜ今まで一人で閉じこもって考えてきたのかと言いますと、単純に、ウケないからです。

その意味では、おそらく今回の文章も、過去の他の記事と比べてあまり読まれないと思うのですが、

そして、その状態こそが僕にとっては「イク!」となるのですが、


ここ数年で一番熱いテーマは



環境問題



です。


環境問題は、本当に面白い。


で、何が面白いのかと言いますと、


これを説明するのはなかなか難しいのですが……なんとか興味を持ってもらえるように話してみたいと思いますが、


この本をご覧になった人はいるでしょうか?




「ファクトフルネス」10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣


世界的に売れていて、日本でも30万部くらい売れています。

この本は、「人間は錯覚する生き物だから、事実を元にして考えないとだめだよ」ということを謳っており、人間の思い込みを10個に分類しているのですが、


「錯誤」「バイアス」「ヒューリスティクス」などと同じジャンルであり、僕も大好きな内容なので読み始めたのですが


2章で「ネガティブ本能」というものが取り上げられており、


ほとんどの人は「世界はどんどん悪くなっている」と思い込むけれど、データを見たらそんなことはないよ


という話なんですね。





それで、これを読んだとき、「おっ、この本は環境問題にも切り込むんだな」と期待しながら読んでいったところ

「世界が良くなっていることを証明するデータ」として↓が掲載されていたのですが、


「減り続けている16の悪いこと」

 

「増え続けている16の良いこと」




注目してもらいたいのは、このうちの環境問題に関わる次の二つのデータなのです。

 

 




 

 

この二つをデータを見てみて「ん?」となりませんか?



僕はなりました。


このデータを見ると、一見、「オゾン層の破壊」が食い止められ「自然保護」が進んでいるように思えますが、もう一度見てみてください。

 

「オゾン層の破壊」というタイトルの下に書かれているのは

 

オゾン層「破壊物質の使用量」であり、

 

実際にオゾン層の破壊が止まっている、というファクトではないのです。

 

同様に、「自然保護」も、

 

「国立公園などの自然保護区が占める割合」であり、

 

 

「こんなもん、国が『ここを自然保護区にします』と言ったらその瞬間に増えるじゃねーか」と思ったんです。

 

 

そこで、実際に調べてみることにしたのですが……

ここで、ぜひ考えてみてもらいたいのですが、

今、あなたが思いつく一番シンプルに環境破壊を表すデータは何でしょうか?

 

ファクトフルネスとは、こうした自然な発想によって、ただただ、データを客観的に見ることを指すはずです。

 

僕は、一番シンプルで分かりやすいのは、

 

 

地球上の緑は減っているか、増えているか

 

 

のデータだと思いました。

それをグーグル先生に入力したところ、3秒でこちらのデータが出てきました。






バリバリ減ってました。

※ちなみに、アジアで森林が増えているのは中国が洪水や砂漠化を防ごうと急速な植林を行った結果ということです。これも長期的な視点の環境保護とは呼べないかもしれません。



つまり、著者は、自分の意図に誘導するために、作為的にファクト(事実)を選択するという、ファクトフルネスから最も遠い行為をしているのですが、







おーい、お前ら思い込まされとるぞー



まあ、ただ、僕レベルになると、この本の著者が




ジャケットを肩にかけるというファクトの時点で怪しいと思っとったけどね。


ちなみに、僕はこの本を批判したいわけではなく、面白いと思うのは、ゲイツやオバマという、人類における良心の一角を担ってる人でもこの問題は正面からとらえられていないということなんです(ただ、さらに言うと、ゲイツやオバマがどこまでこの本を推薦していたのか分からないですよね。ざっと見ただけで推薦文を出したのかもしれませんし、それこそ、推薦というファクトに見せかけているだけなのかもしれない。そして、僕がゲイツとオバマの言葉をこういう形で引用したのは、もちろん、自分の論を補強するためであり、これもまた作為的に行っています。人間は、一方の考え方を支持し、同時に何かを否定、批判したい生き物なのだと思います。ぜひこの本を読みながら考えてみてください)。


ちなみに最近売れていて、環境問題を正面からとらえている経済学書は↓です。




ただ、この本も内容は本当に素晴らしいのですが、最初に見たとき



この人、誰?


って引っかかっちゃいましたよね。

常に、何かしらに引っかかってしまう、それが僕の生きづらさの原因なのだと思うのですが、

――話を戻しますと、


「人類(資本主義)は、結局、環境問題から目を逸らし続ける」


これが本当に面白いのです。興奮させられるのです。

※おそらく将来的に、「面白い」という表現は不謹慎になりますが、今、この状況では「面白い」と表現することの方が誠実な姿勢な気もします。伝える力が多少は増しますので。


なぜ興奮するのかと言うと、

これは前にツイッターにも書きましたが、

僕たちは、太陽や月や星が地球の周りを回っているという「天動説」を信じていた人をバカにしていますが、


毎日こうしてブログやインスタやツイッターを見たり


「もっと給料増えねえかな」とか「お金持ちになれねえかな」とか「イケてる恋人できねえかな」考えて


いる僕たち全員が、「天動説野郎」になる、それは、もう、確実になる、ということなんです。


めちゃくちゃ面白くないですか。


↓このファクトを見てください。







これは世界人口の増加データですけど、
僕は保育園に通っていたころから「昆虫博士」と呼ばれて数十種類の昆虫を飼ってたから分かるんですけど、一つの水槽で一つの生きものが大量発生したらだいたい死んじゃうんですよね。
ちなみに、これは、人類が増える=滅亡 というわけではなく、その過程に相当複雑な出来事が起きると予想され、必ずしも人類は滅亡するわけではないと思いますが、このおおざっぱな感じ


「水槽の中で増えすぎたら、だいたい全滅」


という事実からほぼすべての人が目を背けて今日を生きており、かつ、それを止めることができないというジレンマが存在します。


農作物を増やすために様々な品種改良が奇跡的な成功を収めた「緑の革命」は、飢えた子どもたちを救うための研究がきっかけでした。

ノーベルは、当時の不安定なニトログリセリンの爆発で弟を亡くしたことをきっかけに、ニトログリセリンを安定させようとダイナマイトを発明しました。

善意から始まる動きだからこそ人間は止めることができず、問題は解決されぬまま、ふくれあがっていくということです。


おそらく、これは一種のバブルなのだと思います。

 

 

僕たちは、経済上のある時期の出来事に対して「あのときはバブルだった」と表現しますが、人類史で考えると、「ここ300年=バブル」であり、

 

未来人からすると、僕たちはある時期に熱狂していた愚かな人間だったと位置づけられると思います。

偉人の概念も大きく変わるでしょう。

 

僕たちが「偉人」と呼ぶ人たちの95%は、ここ300年の間に生まれていますが、それは、「彼ら彼女らが偉大である」という僕たちの価値観にすぎません。

 

人類が資本主義の次の生き方を見つけたとき、おそらく、僕たちの偉人は、偉人でなくなるでしょう。

 

未来人にとって、僕らの偉人は、バブルのきっかけを作った、もしくは押し進めた人にすぎないからです。

……と、こうして話を進めていくと、


「じゃあお前は環境保護のために何をしてるんだ?」


と言われそうですけど、

ちなみに、環境保護の話になると、割りばしを使わない、プラスチックを減らすという人がいますけど、それは悪いことではないですが、人類が永続できる環境を取り戻すという目的からすると正直、焼け石に水です。意味がありません。

じゃあどうすれば良いのかと言いますと、

それを考えることこそ、僕が「面白い」と思っていることなのですが、

おそらく、今、一番必要とされるのは、


「今後、地球上で何が起きるかという正確な予測」





「その予測を全人類に伝える」


ことだと思います。


仮に、「今後、地球で何が起きるか」を正確に予測できる学者もしくはコンピュータがいるとします。


その予測に対して、まず最初に問うべきは




「人類は西暦何年に滅ぶか?」




です。


「オゾン層が」とか「気温が」とか「氷が」とかではダメなんです。


「あなた、もしくはあなたの子供が2×××年に死にます」


と具体的に宣言しなければなりません。そうでなければ人は動かないからです。



仮にその年が「2183年」と算出されたとしましょう。


そうなったら、人類滅亡から逆算して、すべての予測を公表します。


2020年にはバングラデッシュのこことここの地域が海に沈む

2021年には……

2022年には……


と、具体的な予想を立て、的中させ続ける。


最初は誰も見向きもしないでしょう。


ただ、


「当たった」「また当たった」「おいおい、また当たっちゃったよ……」

となって、どんどん危機範囲が自分の生活圏に近づいてくる。

 

途中、戦争が起きるかもしれません。多くの人が亡くなるかもしれません。

 

しかし、そのときも、「未来予想」はその出来事を受けて、淡々と、予想を組み立て続けるのです。

というか、今思ったのですが、この未来予測事業こそ世界中を巻き込んだクラウドファウンディングですべきなのかもしれませんね。国も企業も経済を基盤としている以上この問題の本質に切り込むことは、現時点ではほぼ不可能だと思いますので……と、こうやって考えていくとまた勃起してきちゃうんで、そろそろ一人の時間に戻らせていただこうかと思います。


ただ、こんなに面白いテーマが存在している以上、簡単には死ねませんよね。