先日、生まれて初めて、カフェでハーブティーを注文しました。
――この時点で、もしこのブログがニコニコ動画だったら
お前がハーブティてwww
ていうか、カフェとか言うな喫茶店野郎がwww
黙って魔法瓶の麦茶飲んどけや
的なメッセージが流れてくると思うんですけど、
そして何より、僕自身が周囲の視線を気にするタイプなんでそう言われるのは重々承知なんですけど、
もう、そういう生き方――周囲の視線にびくびくしながら生きていくのはやめようって思いましてね。
いや、もちろん、この性格に僕の人生が支えられてきたっていうのはあります。
周囲の視線にびくびくできるから、本を書く時も「これ本当にウケるんかな?」って不安になれるわけで、今の仕事を続けてこれたのも、このびくびくがあったからだと思うんです。
でも、最近、気づいたんですよね。
俺、ずっとびくびくしてんなって。
物心ついたころから、ずっとびくびくしてるんですよ。
それで、いつのまにかこの生き方が完全に標準化してしまい、仕事がうまくいこうが、人から褒められようが、一向にびくびくが収まらないんですよね。
これってつまり、幸せになれないってことじゃないですか。
よく、「人の評価を気にすると幸せになれない」って言いますけれど、本当にそのとおりですよね。
もちろん、長年にわたって培われた性格を一朝一夕で変えるのは難しいと思います。
でも、千里の道も一歩からと言いますし、まずは最初の一歩を踏み出してみようと思って
前々から飲んでみたいと思っていたハーブティーを、今回、思い切って注文してみました。
そして、結論を言いますと、この決断は大正解でしたね。
「ハーブティーを注文したことはカフェの従業員からしたらささいな一歩かもしれないが、水野にとっては偉大な一歩である」
でした。
ハーブティーにはリラックス効果があるなんてよく言われますが
今回、ハーブティーを注文したことで「人目を気にしない自分」を手に入れることができた気がして
この二つのリラックスが相乗効果となって僕の心を落ち着かせてくれたんです。
一口飲み込むたびに、心地よい重さで体が椅子に沈んでいくと言いますか、
(これからは生活にどんどんハーブティーを取り入れていこう。なんなら匂いつながりでアロマキャンドルにも手を伸ばしてもいいかもしれないな)
などと考えながらハーブティーを優雅に飲み進めていったのですが、
最後にハーブティーのポットを見たところ、次の状況になってました。
これ、何かおかしくない?
でも、ハーブティーが葉っぱをお湯で温める飲み物である以上、最後は絶対にこうなりますよね?
こうならざるを得ないですよね?
ただ――
絶対に何かが違う。
「何かあり得ないミスを犯している」という確信だけがある。
だって、
あのお洒落の代名詞であるところのハーブティーが、最後、こんなみっともない姿さらすわけがないもの。
僕のことを、「こいつ、最後の一滴まで飲み干そうとしていますよ。煩悩の塊ですよ」と店内に向かってアピールし続けるわけがないもの。
ただ、どれだけ考えても何をすれば正解だったのかまったく分からず、
結果、この状態が周囲の人に笑われていないか、
思いっきりびくびくすることになりました。
■ 実用エンターテインメントサイト「カプセル」のスタッフ募集します!
このたび、文響社で実用エンターテインメント作品を連載するウェブサイトを作ることになりました。
実は前々から準備していまして、漫画家たちと生活を共にしながら色々な作品を試行錯誤しながら作っているのですが、今回、もっと大規模に人材を募集して盛り上げていこうという話になりました。
ウェブディレクター、エンジニア、デザイナー、そして編集者の4つの職種の募集です。
「実用エンターテインメント」は勝手に作った造語で、定義することすら難しかったりしますが、このジャンルで必ず革命が起きると考えていますので、ぜひぜひご応募いただけたらと思います。
個人的には、「やっぱバリバリ働いたの後のハーブティって最高っすよね」って言える人を特に募集してます。
よろしくお願いします!
「カプセル」人材募集
http://bunkyosha.com/recruit/2017-06-19-capsule-web-jobs
■ 大阪でトークショーをします!
前回、『顔ニモマケズ』の出版記念トークショーを東京で開催したのですがすごく好評だったようなので大阪でも開催することになりました!
最近人前で話すことが減っているので、この日はしゃべり倒してやろうと今からテンションが上がり始めています。
そして、個人的にはかなりの目玉イベントだと思っているのですが『顔ニモマケズ』に登場いただいた河除静香さんの一人芝居が観れることになりました!
僕が最初に河除さんにお会いした時にも、この一人芝居を観たのですが、泣きすぎて椅子の背もたれが揺れすぎて隣の席の人に舌打ちされたくらい素晴らしい芝居だったのでぜひご覧ください(ハードル上げすぎても申し訳ないのですが、本当に素晴らしいのです!)。
というわけで、かなりお勧めのイベントなので、関西の会場に来られるかたはぜひぜひご参加ください。
それでは会場でお会いできるのを楽しみにしています!
『顔ニモマケズ』出版記念トークショー in 大阪
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/67640