先日、新幹線に乗ったときに3人がけの通路側の席を取ったのですが

自分の席に着いたら窓際に外国人の女性が座っていまして

(最近、本当に外国人観光客増えたなぁ)

などと思いながら荷物棚を見たら

 

この状態になっていたんです。


 

荷物棚のスペースが占領されてて僕の荷物の置く場所がないんですよ。

 

しかも荷物を縦にして置けばスペースあるのに横にして置いてあるんですよ。

 

もう「OMOTENASHI!」って言いながら駅弁の割り箸を両鼻の穴に貫通させてやろうかなと思いましたけど、

 

とりあえず、荷物棚の状況は↓になりました。


 

 

完全に前の人のスペースを浸食してるんですよね。

それで、このブログを昔から読んでくれて僕のことを知っている人だったら「あ、この感じ、水野つらいんじゃない?」って勘づいてくださると思うんですけど、

 

もう、気が気でないというか、このままだと、もし前の席に人が来たとき、申し訳ないじゃないですか。

 

少し話変わるんですけど、↓こういう呼び鈴ありますよね。

 

 

僕、この呼び鈴めっちゃ嫌いなんですよ。

 

これは店員を呼ぶための呼び鈴ですけど、鳴らすと店員以外の人にも音が聞こえるので迷惑になるじゃないですか。

だから、僕は、この呼び鈴押すときは、少しでも騒音を減らすために、マメの部分を叩いた瞬間、すぐに鐘の部分に手を置いて振動を抑えるようにしてます。

 

普通の人がこの呼び鈴鳴らすと

 

「チィィィ――――ン」

 

ですが、僕が鳴らすと

 

 

「チンンッ」

 

 

場合によっては、突然止められた鐘は

 

 

「チンヌッ」

 

 

って音になりますね。

 

神谷町のロイヤルホストのレジの方から「チンヌッ」って聞こえたらそれ間違いなく僕ですね。

 

まあそういうわけなんで、

今は前の席には人はいないのですが、もし荷物を持った人が来たら、横置きにしてある外国人の荷物を縦にして我々サイドの荷物を我々の範囲内に収めねばならない、なぜなら僕とこの礼儀知らずの外国人は「同じ席の列」というチームなのであり、チームメイトとしての責任があるのだから――というわけで、その時に備え、外国人に英語で何て言おうかシミュレーションしておくことにしました。


それで

 

 

「あなたの横になってる荷物を縦にして詰めたいのですが」

 

 

というのを英語にするにはどうしたらいいかを考え始めたのですが、これがまったく分からないんですよ。

 

まず、横と縦を英語でどう言ったらいいか分からなくてスマホに入っている和英辞典で調べたんですけど、横は

 

the side

 

って出てきたんですけど、「たぶん、この横じゃねーぞ」と思いました。sideって、横というより側面じゃないですか。


それでさらに読み進んで言ったら


horizon


というのが出てきて、しかもそれが


horizon (縦に対しての)


って出てきたんで「これか!?」と思って、今度は縦を調べたら

 

vertical

 

っていうのが出てきて、これは

 

垂直

 

という意味でした。

 

となると

 


「あなたの横になっている荷物を垂直に立てていいですか?」

 

 

となり、

 

これはもう「OMG(オーマイゴッド)」まっしぐらの流れなんで


ここはいったん横と縦を忘れて、

 

「あなたの荷物をぎゅっと押し込む」というニュアンスで「押し込む」を調べたところ

 

 

squeeze(スクイーズ)

 

 

という単語が出てきました。


それで、今、英語が分かっている人からしたら「志村、うしろ!」みたいな感じで「水野、違うぞ!」ってなってると思うんですけど、僕はこのスクイーズを見た瞬間に

 

 

これっぽいぞ

 

 

って思ったんですね。

 

ちなみにsqueezeの意味は、

 

 

ひねりつぶす

 

 

であり

 

 

「あなたの荷物をひねりつぶしていいですか?」

 

 

になり、OMGどころか普通にケンカになる流れなんですけど、このときは

 

 

「とりあえず動詞はsqueezeを使うとして、あとはどう言うかだけど……確かこういうときは使役を使うから


 Can I make your baggage squeezed?

 
 これが正解だ!」


 と考えて、「いざとなったらこれを言おう」と決めました。

 

 それでビクビクしながら様子をうかがっていたところ、前の席に男女の二人組がやってきました。


 その二人はまず、荷物棚を見上げ僕の荷物がはみでているのを見て顔をしかめました。

 

 その瞬間、僕は

 

 (いや、そうなりますよね!)

 

 と思いました。

 

(正直、僕の目から見ても、縦に置いてある僕の荷物は車輪が外に出ていて危ないと思います!でも、外国人のやつが荷物スペース占領してるからこうせざるを得ないんですわぁ!)と心の中で泣き叫びながら、荷物棚に荷物を置くかどうか見ていたのですが


 結局その男女二人組は荷物を足元に置いて荷物棚を使わなかったんです。


 それでほっと胸をなでおろしたのですが、しばらくして前からゴロゴロとキャリーケースを引いてくる男がいて、

 
 (まさか前の席に……!?)


 とおびえながら見ていたところ、その男はまんまと前の席に座り始めやがったのです。


 その瞬間、僕は


 「もう言うしかねぇ!」


 と覚悟を決め立ち上がりました。

 
 そして、窓際に座る外国人女性に向かって、荷物を指差し

 

 「 Can I ……」


 と言い始めた瞬間、その外国人がこう言ったんです。

 

 

 

 

 

 ダイジョウブデスヨ


 
 

 

 

 

 いや、てめぇ日本語しゃべれるのかよ!

 じゃあ俺の新幹線に乗ってからのこのテンパリの時間は何だったんだよ!と、はらわた煮えくり返りながら荷物を詰めることになったのですが、

 

 結論を言うと、

 

 

 Can I make your baggage squeezed?

(てめえの荷物、ひねりつぶしていいですか?)

 

 

 は、ある意味、大正解でした。

 

 

 

 

 

 

 


 


 ■ お知らせ


 最近、このブログを読んでくれているIT関係の人とインターネット上の有料課金について話していて、僕は「インターネットで、クリエーターが『ここから先は有料』ってやると読者は『あ、こいつ稼ぎに来てるな』って思われて冷めると思うんですよね。そういうのは編集者とかプロデューサーの仕事で、クリエーターは『自分は良いもの作れればそれでいいんすわ。お金なんかどーでもいいんすわ』的なスタンスであるべきなんですよ。そして、その点、素晴らしいのは僕のブログですよね。『書きたくて書いてる感』というか、『純粋に伝えたいことがあるから筆がほとばしっちゃってる感』がめっちゃ出てるじゃないですか」

 

  そしたら、その人がこう言ったんです。

 

 「でも、最近、更新少ないから、ブログが更新されると『あ、新刊出るのかな』って思っちゃいますよね」


  

 

 もう、グウの音も出ませんでしたよね。

 

 

 

 

 

 

 

 この新刊本の中で僕が特に気に入ってるのが↓です。

 

 

 

 

  

 僕も昔の失敗を思い出して『あ”ー』ってなることがよくあるんですけど、もやは自己啓発でもなんでもないですからね。その感情がそのまま言葉になってます。

 

 ちなみに、裏面のエピソードは

 「自分が発見した科学理論を使って核兵器を作ることを認めてしまったアインシュタイン」

 で、彼の晩年は相当『あ”ー』だったと思います。

 

 あと他に好きなのは↓です。

 

 

 

「人生はワンモアチャンス!」よろしくお願いします。