最近、美容院に行ったのですが


「この髪形にしてください」


と言って出した写真が↓でした




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今、僕の中で第3期・柳井ブームが巻き起こってるんですよね。

こういうことを言うと「ユニクロが好きなの?」と言われるんですけど

もちろんユニクロの服も好きですが、それ以上に「柳井正」が大好きなんですよ。

ちなみに柳井さんに関する僕が一番好きなエピソードは、孫正義さんが1兆円を超す金額でボーダフォンを買収することを取締役たちに提案したときみんな一斉に反対したのですが、社外取締役の柳井正さんだけが


「考えるまでもなく買い。通信を攻めるのに武器がなきゃ話になりません」


即答したという話があって、めちゃくちゃカッコイイなあと思ったのです。

僕は過去に色んな人のインタビュー記事やビジネス書を読んできましたが、「本物」の人が言うことってほとんど同じで、矢沢永吉さんにインタビューしたときも「ある意味、松下幸之助だな」と思ったことがありました。

そういった中でも、特に日本の戦後の経営者は最強で

松下幸之助、本田宗一郎、安藤百福、盛田昭夫・井深大は、ほとんど同一人物じゃないかというくらい共通点が多く、

日本の経営者の人達は別にジョブズなんて参考にする必要はなくて、この5人を完コピするだけでいいんじゃないかと思うくらいです。

ただ、地道な努力や泥臭さ、高すぎる志みたいなものがウケないのか、この人たちをベンチマークにしている若い起業家は少ないようです。

しかし、これら日本戦後の経営者たちを「王道」と呼ぶのなら、まさに柳井さんは王道に属する人であり、日本で一番結果を出しているし、もしユニクロみたいな企業があと日本に5個くらいあったら中国や韓国からこんなにナメられることもないんじゃないかと思ったりします。

そういう意味で、最近の自分はたるんでいたなぁと、
戦後の経営者たちのように死ぬ気で頑張らなければならないし、職業は違いますが願わくば「王道」に属する人物でありたいと思い、「外見は内面を作る」という言葉もあるので、まずは現状で一番イケている人の真似をしてモチベーションを上げようと写真を持って行ったわけですが、

柳井さんの写真を見た瞬間、美容師さんは開口一番こう言いました。



「この髪形にするのはモチベーション上がらんわ」



そして、こう付け加えました。



「ほとんどバリカンってことになるけどいい?」



あまりのそっけなさに衝撃を受けた僕は、美容師さんに対して

「あなたも原宿なんかで髪切ってないで、アジアに進出すべきだ!」
「やっぱり男は熱く生きないとダメですよ。僕なんてもう心がヒートテック着てるような
 ものですから!」

柳井さんの素晴らしさを延々と語り続け

(これで一人柳井信者を増やすことができたな……)

ひと安心して事務所に行ったところ

アシスタントが僕の髪形を見て「バッサリ行きましたね」と言ってきたので

「この髪形にしてくれって言ったんだよね」と柳井さんの写真を見せたら

アシスタントは爆笑しながら言いました。


「確かに、柳井さんのネズミ男みたいな顔、憎めないですもんね」






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ネズミ男――




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ネズミ男て――



あまりの衝撃にその場に立ちつくし、

なんなら自分の髪型がバカにされているような気がして、若干、柳井さんにも腹が立ちましたが、

しかし、柳井さんにこんな冷たい仕打ちをするアシスタントをも、ユニクロのヒートテックは暖めるのだろうし、

ウルトラライトダウンはやはりウルトラ軽いのだろうし、

それもすべて柳井さんの器の大きさの為せる業であり、

今回のブログに関しても社長の山本くんからは

「ネズミ男のくだりはやめといたほうがいいかもよ」

と釘を刺されたのですが、

「この程度で怒る柳井さんじゃねぇ! ネズミ男のくだりを削るのは、柳井さんの器を小さく見積もってることだから逆に柳井さんに失礼、っていうか、むしろ柳井って呼び捨てにした方がいいくらいだわ!」

と一喝しましたからね。

もちろん柳井さんが(まあ読むことはないでしょうけど)万が一このブログを読んだとしても
自分がネズミ化された写真を見て一言、こうつぶやくことでしょう。






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「もうすぐ、ハロウィンだからね」




――これがYANAIの器なのです。


ただ、僕の新しい髪型を周囲の人に見せても「髪切ったね」と言われることはあっても、「柳井カットじゃん。超イケてんじゃん」と言われることは皆無なので、今回の柳井ブームはできるだけ多くの人を巻き込めるよう頑張っていければと思っています。



※ 「ウケる日記」は来週火曜日更新します。



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