勝間和代さんの

「有名人になるということ」

という本を読んだのですが

有名人という状態を客観的に分析しながらノウハウ化するという、ありそうでなかった素晴らしい本で一気に読んでしまったのですが、

本文中に、一点だけ、ご提案というか「ぜひこうして欲しい!」という部分を見つけてしまいました。

それは「あとがき」のP.214の部分で、僕が本書で最も好きな箇所の一つなのですが、





「有名人になる」ことそのものをゴールにするのはとても危険です。
(中略)
なにしろ、不特定多数の人から監視され、失言ひとつするたびに揚げ足をとられ、そして見ず知らずの人からさまざまな場所で、


「勝間和代嫌い」
「勝間の本の中身が薄い」
「鼻の穴」
「顔が気持ち悪い」


などと言われるわけですから







ここの部分で

ぜひ

「鼻の穴」



「顔が気持ち悪い」

の順番を入れ替えていただきたいのです。

たぶん、僕が思うに、ここは勝間さんがどんどん自虐をエスカレートするために

下に行けば行くほど、ヒドイ言葉を並べたと思われるのですが、

そして、その考え方はある意味では正しいのですが

ここで僕が強調したいのは


「鼻の穴」は、直接的な中傷の内容を含まないゆえに、むしろ破壊力が強いということなのです。



僕が中学生の時、人を中傷するあだ名が横行しました。


顔のホクロに毛が生えていた男は「ホゲ」というあだ名がつけられました。

大きな乳輪を持っていたことから「ビッグ」と呼ばれた男もいました。

しかし、その中で最も忘れられないあだ名は(確か中村という人物だったと記憶しているのですが)、

彼につけられた





「物体」




というあだ名でした。

一体誰がつけたのか、どうしてそのあだ名をつけられたのか、その経緯はまったくわからなかったものの

そのあだ名をつけた人間のセンスの高さと、容赦の無さに衝撃を受けました。

なぜこの「物体」というあだ名が秀逸なのか。

それは、

そもそも、あだ名というものは、誹謗中傷が意図されるのと同時に


「人間である」


ということを示しており、たとえば「ゴリラ」というあだ名の人は「ゴリラのような顔および体格を持つ人間」ということになります。


しかし、「物体」という抽象的な名詞を使うことで


「もはや人ですらない」という地位に貶める効果があったのだと推測されます。


そして、勝間さんが採用した「鼻の穴」にも


これと同様の効果が存在するのです。


そこで

先ほどの4つの項目


「勝間和代嫌い」
「勝間の本の中身が薄い」
「鼻の穴」
「顔が気持ち悪い」





「勝間和代嫌い」
「勝間の本の中身が薄い」
「顔が気持ち悪い」
「鼻の穴」


とすることで、


「もはや人ですらなくなっとる!」


という読者のツッコミを受けることでき、

売り上げが伸びるとまでは言いませんが

電車の中でこの本を読んでいる人たちを「吹き出させる」ことのできる確率が、約3倍上がると思われます。



勝間さんの「有名人になるということ」はきっと売れると思いますので


ぜひ、増刷分からこの変更をご検討いただければと思います。



PS.

ちなみに、改めて言うまでもないことですが、僕の意見は

「勝間和代好き」
「勝間の本の中身が濃い」
「顔が素敵」
「鼻の穴の大きさが完璧」
「勝間和代の鼻の穴を世界遺産に申請すべき」
「ベスト鼻の穴ニストだ」
「もはや『華の穴』だ」

です。