たまにニュースとかで

「その土地にいなかった生物が持ちこまれると生態系が壊されるからダメだ」

なんて言われるんですけど

小学生のときから

「そんなわけあるかい」

と思ってきました。

というのも当時、近所の用水路で毎日のようにアメリカザリガニを取りまくってたんですけど、

アメリカザリガニは日本の用水路で他の生物を殺しまくる生態系を壊す最もたるものだったんですけど

毎日、アメリカザリガニを見ていたら分かるのですが

あいつらはめっちゃ幸せそうにしてたんですよ。

「ここの土地、ええなあ」

と。

「敵無しやなぁ」

と。

つまり、何が言いたいかといいますと

生態系が壊されることの方がむしろ「自然」なのだということです。

たとえば誰も知らない未開拓の土地があって、その土地には巨乳の美女しかいなくて

しかもライバルがまったくいなかったら、その土地で好き放題したくなるのが生物じゃないですか。

女性だって、イケメンでマッチョしかいない土地があって、そこには女が一人もいなかったら一番イケメンでマッチョを選ぶだろうし

選んだ男が「最近イケメンでマッチョじゃなくなってきたな」と思ったら、他のイケメンでマッチョのやつと


「ちょっと殺し合ってもらえる?」


ってなります。実際、ライオンはそういうことしてますしね。


で、結局のところ何が言いたいかっていうと、



神様は「安定が嫌い」ってことなんです。



なので、平和で、何の問題も起きない、安らぎのある場所というのがもしこの地球上にあったとしたら

神は確実に「刺客」を送りこんできます。その刺客にとって、その場所は「楽勝」に映ることでしょう。

つまり、ユートピアがユートピアであればあるほど、その分、「楽勝さ」が増していき、敵を惹きつけることになります。
(用水路をユートピアとしたアメリカザリガニも、「小学生」という天敵を呼び込み消滅させられていきました)


またこの関係性は「善」と「悪」にも言えます。


この世界から「悪」は無くならないというのはまったくその通りで、神が安定を嫌う以上、対立するもの(悪)を必要とするからです。

お金を銀行に預けていれば安心だというユートピアに対して、オレオレ詐欺が横行したように、「楽勝」な場所には必ず「対立するもの」が存在してきます。また、同時にそれは逆も言えるわけで、悪がはびこればはびこるほど、「善」に対するニーズが高まります。
幕末の時代などは、あの時代に優れた人がたくさんいたわけではなく、あの時代は「善」にとって「楽勝」だったわけです。

つまり、神は、善と悪をほぼ同じ割合で愛しています。

善も悪も全部神様が作っているわけですから当然と言えば当然かもしれません。

ところで

「どうして世界はこんなことになっているのかな」

と日々考えているのですが

やはり、この宇宙は「安定」に飽きたところから始まったからだと思います。


「宇宙以前」はずっと、安定していました。


しかし「安定している」ことに対して「宇宙以前」は

「これ、何もおもろいことないぞ」

ということになり


「宇宙、始めました!」


の「!」がビッグバンだったのでしょう。


こうして、


空腹と満腹

愛と不安

生と死


「葛藤」し続けることを運命付けられた世界が生まれたのだと思います。

アダムとイブが知恵の実を食べてから人は不幸になったと人類の創世記では説明されることがありますが

あの知恵の実を食べるという行為そのものが、宇宙の始まりだったのでしょう。それ以前の世界は「安定」した「ユートピア」だったわけですから。


つまり、

もしこの世界を作った神様がいるのだとしたら

その神様は僕たちを救ってくれるために存在しているのでは決してなく

神が(もしかしたら、唯一)望むのは

「人間よ、葛藤せよ」

です。


しかし、同時に、

神が葛藤を望む以上「永続的な悩み(安定)」も存在することができず、

現在あなたの抱えている悩みは、必ず神の手によって消え失せることになるでしょう。