先日、ツイッター


「ウケるES(エントリーシート)の書き方を教えてほしい」


という質問がありました。



(ちなみに、エントリーシートというのは企業が新入社員を募集するときに使う応募用紙で、志望動機とか自己PRなどを書くやつです)




で、今、就職氷河期なんて言われてますけど、


僕が就職活動をした年は1999年。


まさに、未曾有の「就職氷河期」だと言われていた時代なんですよ。


その時代において、


僕のエントリーシートは、自分で言うのもなんですけど、バカウケでした。



エントリーシートのみならず、面接も、毎回爆笑の嵐でした。



一度、僕と一緒に面接受けにいった人から



「お前の部屋の笑い声、こっちまで響いてきたよ」



と言われたこともありました(実話です)。



だから、今回ツイッターで僕にこの質問をぶつけてきたのは



正直、正しい選択でしたよね。




で、ちなみに、僕のエントリーシートは↓の内容でした。





【自己PR】


中学高校時代を男子校でゲームオタクとして過ごした私は、まったく女性にモテませんでした。
そこで大学入学を境に「大学デビュー」を決意し、大学生活でのプライオリティはすべて「女性にモテる」に置きました。
そして、世の中にある恋愛マニュアル本を片っ端から読み、片っ端から実践していったのですが
結果、まったくモテるようになりませんでした。
というわけで、大学時代何を学んできたのかと問われれば「限りなくゼロに近いです」とお答えすることしかできませんが、どれだけ失敗しても立ち上がる「起き上がりこぼし」的な力を御社で活かしてかしていきたいと思います。






で、

このエントリーシートを見た面接官がすでにクスクス来てるんですよ。




面接官 「なるほど……。君、大学時代は、恋愛マニュアル本を読んできたんだね」


水野  「はい」


面接官 「ちなみに、どれくらい読んだの?」


水野  「正確な数字は分からないんですけど、

     心理学とか、脳科学まで含めたら100冊は軽く越すと思います。

     ……そういえばこの前、新宿の紀伊国屋行きましたら

     恋愛フェアというのをやっていまして、

     『ラブワゴン』と書かれたワゴンに

     恋愛マニュアル本がずらりと並んでいたんですけど、

     『ラブワゴン』に入ってた本、僕、全部持ってたんですよね」



面接官  「それはすごいね(笑)」



水野   「逆に、持ってない本があったらその場で速効で買いましたので
      結局はコンプリートすることになったと思います」




面接官  「(笑)で、マニュアル本を片っ端から実践したって書いてあるんだけど、
      具体的にはどんなことを試したの?」




水野   「はい。
  
      たとえば 『旅先から手紙を送ると非日常感が演出できてモテる』

      ということが書いてありましたので

      旅に出ました」



面接官   「それは、手紙を出すために?」



水野    「はい。女の子に手紙出すことをだけを目的とした旅でした」



面接官   「(笑)」



水野    「で、旅先から手紙を6通送ったんですけど」



面接官   「どうなったの?」



水野    「ちょっと気味悪がられましたね」



面接官   「それは、実行する前に気付かなかったのかな?」



水野    「ええ。一応は頭によぎったんですよね。

       『こんなことしても気味悪がられるんじゃないかなー』って。

       でも、

       僕が読んだ他の本に

       『考える前に行動しろ』

       って書いてあったんですよ」



面接官   「そこもマニュアル通りなわけだ」



水野    「はい」



面接官   「君、大学時代は他に何かしてたことはないの?」



水野    「特に無いですね。

       自分は優先順位を大事にするタイプなので。

       だから、

       恋愛マニュアル本を読んで、実践して、読んで、実践して……

       気づいたら、この席に座っていたという感じです」



面接官   「君、面白いね」



水野    「ありがとうございます」






こんな感じの面接がもう毎回バカウケで



僕も毎回



「これは確実に通ったなー」



と思ってほくほくしながら家に帰ったんですけど、











ほぼすべての企業、二次面接で落ちました。








今だにはっきりとした理由が分からないのですけど、




僕のやり方は



なぜか二次面接以降、一切通用しなくなるんですよ。




当時、僕はこれを





二次の壁





と呼んでました。



そして、当時、僕はみんなから








一次の水野








と呼ばれていました。






というわけで、



「ウケるエントリーシートの書き方を教えて欲しい」と質問してくれた学生の方は



二次面接以降をどうすればいいのか教えてくれるOBの方を見つけて




その人のやり方と、僕のやり方をうまいこと組み合わせれば、確実に内定が取れると思います。




応援してますので頑張ってください。






ちなみに、二次面接以降どうすれば通るのか分かったら









一応、info@mizunooffice.com宛にメールもらっていいですか?








僕も来年以降どうなってるか分からないんでね。