K社の「紅麹」が問題となっている。

 

麹(こうじ)菌とは

カビの一種Monascus purpureusというカビの一種

古くから お酒造りや 豆腐などの発酵食品

かまぼこなどの赤色を付ける 着色料として使用されている

 

豆腐の場合などは 菌が生きた状態でも食べられるということだから

体内で繁殖する (繁殖すれば 肺炎などを起こす)

 

つまり その安全性は高い微生物といえる

生きたまま食べる菌といえば

酒酵母などの酵母(詳しくはかきません) 納豆菌 乳酸菌

というような菌です

麹は コメとか麦とかでお酒を造るときに お酒造りの酵母が

多糖(長い糖を分解できない)ために 短い糖(単糖とか二個付いた糖)

にするために使われます こうじ自体を 甘酒として 飲むこともあります

 

今回のような異常が出た理由としては

 

 1 想定される毒素が基準値より多く含まれた

 2 別の菌が混入し、それが別の毒素を生み出した

 3 毒素がないが アレルギー反応が起こった。

 4 安全基準とされる量以下の物質が長期服用によって蓄積し毒性を示した。

 

1の場合 明記された基準を超えていたということ

  すくなくともロットで確認すればすぐに分かる

特定の毒素の濃度なので その毒素の濃度をを測定すればわかる。

そもそも確認せずに出荷していたなら責任は重大。

ロットの回収でもなく サプリメントだけではなく 関連製品への

材料供給もストップしているので おそらく1はないのでしょう。

 

2 については菌の特定は今から出はむつかしい

 ロットの中に未知の毒があるという想定で調べる

 入ってると想定していないが毒性があるとわかっているもの であれば

 検出されると思います。 

 全くに未知の毒素ならば その原因物質の特定にも時間がかかる

 時間をかけても無理かもわからない

 

3と4は サプリの特性による問題

 サプリは量的にも多く 長期的に服用します。

 たとえ微量であっても 体内で分解されない 体外に排出されないものであれば

 蓄積していきます。水銀や放射性物質などでも話題になる事があります。

 

 毒性がある物質であって 測定できないほど薄いとか

 基準よりも薄いということで 安全性が保障されています。

 

太平洋に放射性の廃液を流すときに 濃いとダメで

薄めて流すだけで 完全にコントロールされていますと発言する首相もいます

嘘でも違法でもないけれど ゼロと微量では差があります。

 

微量が蓄積することで アレルギーや毒性が出た可能性が高い気がします。

 

腎機能に影響が出たということで問題になった

という点では きわめてまれなケースと思います

k社も 安全管理をしっかりする会社なので 

比較的しっかりした対応をとっているものと思われます

機能性食品ですから 国に責任はありません

この辺の内容は以下のサイトが分かりやすいです

 

 

つまり 得体のしれない 健康食品とかダイエットサプリなど

同様の危険性があると思ってください

 

たぶん保障されていることは?

  適量、ちょっと多めに飲んでも 短期だったら大丈夫

  (保証はしませんが 過剰摂取は 調べていることが多い)

 ということだけだと思います

 

 効果のあるなし 長期間での影響のあるなし よりは 調べやすく

当然ですが 問題になりやすいので 調べていると思います

 

もし 影響があっても 原因の特定は簡単なので

飲むのをやめるとか 販売を止めるとか 対応は簡単

 

微量で長期とかアレルギーの場合は そもそも関連性の実証がむつかしい

訴訟や賠償はもとより問題になりにくい 

怪しい会社なら あぶなくなったら 逃げるとおもってください

 

問題は 長期的な摂取にあると思います

少しでも体調がわるいときは やめるとか 一か月止めるとか

何かの対策を取った方が良いと思います

 

ラーメン大好き小池さんというキャラクターが藤子不二雄さんの作品ででますが

同じインスタントラーメンばかり食べ続けると

微量な毒や発がん性物質が蓄積する危険があります

 

とか 授業で例に出したりするんですが 対応策としてはそういう感じでしょうか?

 

紅麹については

 

そもそも10年前から 内閣府でも安全性に問題ありとされています

 

 

一部引用

 欧州食品安全機関(EFSA)の「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は2012年3月2日、欧州委員会(EC)の要請に応じて、食品及び飼料中のシトリニンの存在に関連した公衆衛生及び動物衛生へのリスクに関する意見書を採択した。CONTAMパネルは、腎毒性に関する利用可能なデータに基づいてシトリニンのリスクを判定することを決め、腎毒性の懸念がないレベルを算出した。無毒性量(NOAEL)の20μg/kg体重/日に不確実係数100を適用すると、ヒトにおける腎毒性の懸念がないレベルは0.2μg/kg体重/日になる。

 

機能性表示食品とはいえ

国にも 責任がありそうですね、、、