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多くの生物にとって最も大事な 有機物

グルコースの話を書きます



グルコースって何っていうと

炭素が6個 酸素が6個 水素が12個からなる 分子です


地球上にもっとも多い有機物の一つですね


光合成で作られるのも グルコースです(他のもあります)

人の体中の60兆個の細胞のエネルギー源も グルコースです


グルコースまたの名を ブドウ糖 とも呼ばれるし


糖尿で有名な血糖値!とは 血液中のブドウ糖の濃度の事です


この グルコースには 三つの形(異性体)があり


αーグルコースから アルデヒド型グルコース(直鎖)に 変化し さらに


βーグルコースに変化します


自然の中では 三つの形を自然に変化し、平衡状態になっています!


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αーグルコースが二個くっつくと 麦芽糖(マルトース)になります




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甘さは ショ糖(砂糖、スクロース)の三分の一くらいだそうですが、十分甘いで


すね。砂糖や麦芽糖など甘いものを食べると


急激に血中糖濃度が上がりますが


これは 簡単に分解して グルコース(ブドウ糖)になるからといえます


ここからは ちょっと省略して書くことにします



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なに?1,4結合といわれても わかりません?


確かにそうですね


少し長くなりますが ちゃんと説明しておきましょう


 
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グルコースの中に 6個ある炭素を 順番に1、2、3、、、、と付けたものです


1,4ということは 左のグルコースの 1の炭素と


右のグルコースの4の炭素とが


 グリコシド結合(糖と糖を結ぶ結合)しているという訳です



グルコースがもっともっとつながると、、、アミロースというものになります



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アミロースの6番目の炭素に別のアミロースがつくとアミロペクチン


という構造になります



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デンプンは


アミロースと アミロペクチンとが混ざったものですが


アミロペクチンが多いほど 粘りけが多くなり


たとえば 餅米では デンプンの 100%がアミロペクチンです


アミロースやアミロペクチンをちぎっていく酵素が


アミラーゼといい 唾液にたくさん含まれます


ご飯や芋、栗などデンプンの多い食べ物を よく噛むと


甘くなってきますが


これは アミラーゼによって されて 麦芽糖(マルトース)ができるからです


麦芽糖は速やかに分解されて


グルコースになって細胞で消費されます。


アミラーゼは働くが細胞は活動していない状態に置くと


デンプンが麦芽糖に変わるが グルコースにならない、、、



これを利用すると 栗が甘くなるわけです



最初に出てきた βーグルコースをつなげると何になるか?


それは セルロースです


植物が作る 地上で最も大きくて 量の多い高分子の一つです


紙や木として よく使われます



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詳しくは 別の機会にしましょう!