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先日、表参道で行われたイベント 「江戸端会議」に行ってみました。
良いタイトルですよね~!

〝どこかで、誰かが、何か面白いことをやっているのが東京"と いろんな人から聞いていましたが、
このイベントに参加してみて、さらにそう感じました。


「たった150年前のことなのに、まったく別の国のことに感じる江戸時代に興味津々」と この日、司会の しりあがり寿さん。


実は江戸時代は、

・町人文化が熟成していた
・エコロジーを認識していた
・ボランティア精神も成熟していた

…などなど、

学ぶべきことが多い時代なんですよ、この会で聞いたことを何かのヒントにしてくださいね、というのがこのイベントの趣旨でした。


有識者による数々のトーク&プレゼンがあったんですが、
私は 元NHKアナウンサーの松平定知 さんのトークを楽しみに聞きに行きました。


松平さんは、江戸時代の偉人・伊能忠敬 について語りました。


・漁師の息子として漁を手伝い、舟から見た星に興味を持った少年時代

・造り酒屋の婿養子として、一生懸命働き、商売を拡大させ、財産を築き上げた時代

・江戸で勉強したい、と 50代で、 少年時代の夢であった天文学を学んだ時代

・56歳から全国各地を歩き、日本全国の距離を図った時代


四つの人生を生きた人であり、どんな出来事、会話をきっかけに日本全国への旅に出たのかをドラマチックに語ってくれました。

当時の金銭感覚がどのくらいのものだったのか、江戸がどのくらいの規模の町だったのかという基礎知識も交えながら、
「裕福、とまでは言えないまでも、決して貧しくはない江戸時代だったからこそ、伊能忠敬の日本全国踏破も成し遂げられたんです」と 一人の偉人から見える江戸時代を語ってくれました。
(西日本の調査には、幕府の援助もあったそうです)

夢のある時代だったんだなぁ、と思いを馳せながら、ワクワクしながらお話しを聞いていました。



それにしても…、松平さん。
ニュースキャスター時代も雰囲気のある語り口に魅了されていましたし、
「その時歴史が動いた」も好きな番組でした。

よどみなく語られる江戸の話。

造詣の深さに尊敬の眼差しで見ていました!