英語には、日本語のような敬語・謙譲語の仕組みはありません。
しかし、だからと言って目上や目下関係なく、みんなに同じ話し方をしている訳でもないのです。
英語には英語世界の「丁寧語」が存在し、TPOによって使い分けられています。
日本語の敬語や謙譲語の仕組みを思い浮かべると、なんだか英語の丁寧語なんてややこしそうだな……、と敬遠してしまいたくなるかもしれません。
でも、意外にちょっとした工夫で、皆さんの英語はぐっと改まり丁寧度が増します。
今回は、そんな英語の丁寧語について、そして丁寧な表現にする簡単なコツを例を挙げてお伝えいたします。
英語の丁寧語は、自分の価値を高める
さて、私が皆さんに英語の丁寧語をぜひ見につけて頂きたいと思うには、理由があります。それは、ご自分の価値を高めるためです。
日本語の敬語や謙譲語は、相手に対する一種のマナーであったり、日本社会の習慣として身につけるべき嗜みですよね。
一方、英語の丁寧語を身につけることは、何よりも「自分のため」だと考えられています。
ネイティブスピーカーでも、改まった丁寧な表現や言い方はきちんと学んで身につけるもので、最初から出来るわけではありません。
ですから、自分の教育程度や社会的な常識などをわきまえている人間かどうかを示す指標として、改めて学んでいます。
インターネットで検索してみると、英語のネイティブスピーカー向けに丁寧語の使い方を解説しているサイトがあったりして、努力しながら身につけていることがわかります。
ですから、外国人として英語を学ぶ私たちも、丁寧語を学ぶという点では、ネイティブスピーカーたちと同じようなスタートが切れるとも言えます。
そして、丁寧語はスラングや日常会話の英語よりもずっとわかりやすく学びやすいのです。
英語の丁寧語は何と言ってもビジネスシーンには欠かせません。ぜひビジネスパーソンの皆さんには、自信を持って使えるようになっていただけたらと思います。
英語の丁寧語はどんなもの…「3つの基本」を知る
英語の丁寧語は、日本語の敬語や謙譲語とは全く違う仕組みで成り立っています。ではどういうものかを端的に表すと、以下のような特徴があります。
- 1. 長い方が丁寧
これは英語に限らず日本語でもそうですが、省略した表現ではなく、手間をかけてきちんと伝え合うと丁寧になります。
例えば、次の英文をご覧ください。例文の数が大きくなればなるほど丁寧になります。
- 1. Come to the party.
- 2. Please come to the party.
- 3. Will you come to the party?
- 4. Can you come to the party?
- 5. Would you come to the party?
- 6. Could you come to the party?
- 7. Could you possibly come to the party?
- 8. I wonder if you could come to the party.
- 9. I was wondering if you could come to the party.
- 10. Would you mind if I ask you to come to the party?
この10個の例文のうち、ビジネスシーンなどで間違いなく使える丁寧語は「7.から」と覚えておくといいでしょう。文が長ければ長いほど丁寧になります。
⭐️あと2つコツがあるのですが、それはまた改めて(^ ^)