順序が逆になってますが、ご挨拶の後アップした作品です。。
追記】「湛(たた)える」の部分を、本来の意図の音のみの「たたえる」に修正いたしました
「ドライフラワー、昨日の薔薇」
溢れんばかりに花瓶に、
咲く昨日の薔薇 ドライフラワー
現実と非現実が行きかう交路に
華々しく彩を競いしもつかの間、
それはもう、記憶の混沌へと沈み
ただ乾いた風を誘う
頂きに映った靄も
輝く銀の幕の跡
遠くの角笛が あなたにも聴こえますか?
ようやくに悟った わたしの茨の冠が
新たに芽吹くその音とともに
素直に生きてさえ 失うものの多さを知り
涙しても また
ひとつづつ積み上げる
まるで賽の河原の石積みのようだとさえ解っても
いつかはまた
この枯れた華でさえ時をさかのぼるがごとく
水に潤う ひとひらの絵とならん日の来る事を信じて
また今日も ひとつの命をたたえる
by 渡邉ゆり呼
「ドライフラワー」 詩 ポエム 想い