2009-06-04 11:42:37初出のエントリー再掲です。
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学生時代から、
ニーチェの「神は死んだ」ということばに興味をいだいていました
ニーチェは20世紀のあけぼのに亡くなったのですが
本当に、今の時代は「神」のいない時代なんだろうか? と
色々考えて居たりしたのです
先日来
「思想の旅路ー神なき世紀の悲劇をみつめて」 勝田吉太郎著 日本教文社
「神なき時代の神秘思想」 久野昭著 南窓社
という本を、
続けて読んでいたのですが
この本によれば結局は
ひとが宗教を喪う事によって、
神と言う絶対他者という鏡を喪う事によって
「善悪の基準をうしなう」
ということになるようです
「神なき世紀の悲劇をみつめて」
では、
ドストエフスキーの作品がよく例にあげられていたのですが
ひとが、神を喪い超人を目指す時、
「何故ひとを殺めてはいけないのか?」の答えに
答えられなくなり、
思想ゆえの殺人すら行われるようになる
それは「遠くのひとへの愛」ばかり求め
理想を追求し、
現実の、身近なひとへの愛を喪ってしまうこと。
「臭うひとへの愛」と作者は言うけれど、
欠点も見える、間近な身の回りのひとを愛せずに
理想ゆえの、遠くのひとへの愛ばかり追うのは愚かな事と教えられた。
遠く、
どこの誰とも規定せずとも、
ただ愛せたら、
何かの役に立てればと
高邁な理想を掲げるのも立派かもしれないけどまず
自分の身の回りのひとたちを大事にしたいと反省しました
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by 渡邉ゆり呼 (C)Yuriko Watanabe
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