2009-05-21 07:40:46初出;再編集
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20の頃まで私は
かっちりくっきりする絵を好んで描いていた。
ペン画でも、油絵でも。
17歳の頃の作品
しかし20の前後にショックな出来事が起こり
私の意識も随分と変化して
水彩や、visionの、幻影を描く油絵の曖昧模糊としたシリーズを
描くようになる。
死にたいとばかり思うようになっていたその頃、
帰宅した駅の陸橋から眺めた停車線と明かりの美しさに
はじめて曖昧模糊とした絵を描いたのがこの「toward one's station」です
これを、大学の絵画部の部展に、
油絵で描いて出品する時には随分悩みました
かっちり描く絵しか絵じゃないと思っていたので
自分の「感覚」から出る絵を人前に出して
はたして人は絵として認めるのか
とても不安でした。
しかし先輩達の講評は
意外と好評で、
私はこういった類の絵を出す事に躊躇いが無くなり、
今でもそういうものを描きついには抽象まで描くようになる。
だけどこういった絵を時々展覧会に出すと
「うちの3歳の息子にも描かせよう」だとか
「これは染みやん」
といった類の
心無いことばを受けたりする
もちろん、
こういった絵で公募でグランプリを受けたりもしたので
単なる染みとかでなく思ってくれる人たちがいるのも解ってはいる
だけど
元々が古典派の絵を描いていたし
時々はそういったものも描きたくなる。
そうすると
自分は一体どういうものが目指したいのか?
といった疑問がぐるぐると私の中で巡りだす
人が見ても
「このひとってなにがやりたいの??」と
思うに違いない。
いい加減。
自分が何を目指すのか
自分でも知りたい。
それにはもっと自分を知らねばならないと思う。
昨日描いた絵は、
水彩の、
ラフスケッチのような
女の子がまんまるい太陽の下で踊る
のー天気な絵だ。
だけど私の心情には
「微笑み」
こういったものが沈殿している。
私って一体どんな人間なんだろう?
私が一番それを知りたい。
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