絵本「人間」に出合いました。
(文/河合雅雄、絵/あべ弘士、出版社/株式会社大月書店)
人としては あらゆる生き物から成長したのが人間だ
そんな風に定義づけされる 在り方を探りながら
この絵本は、考えるシリーズ第3弾。猿の研究に携わる河合雅雄があべ弘士と手を組み描く。人間とはという定義をつけようとすると、難しくなってきており、その難しさを哲学できるのが人ではないかと示します。猿の特徴と重なるところもあり、体の動かし方から探ってゆくと、共通点はかなりあります。もちろん違いもあり、その土地柄から生まれた方言があるのは人間くらい。昔から考えると、家族という集団を作る、2本足で歩き、言葉を持つ霊長類となります。しかし、核家族化により家族という集合体にならず、便利な乗り物に乗り、言葉も統一されつつあるように、人間という定義づけを失う危うさもある現代。それでも、人間とはと哲学すると生き方が見えてくるのではと着地する作品
人間は環境を破壊して 便利さを求めるあまり退化したのではないかと首を傾げたくなる
しかし 考える力を僕は持っている
いかにすれば 地球という広大な舞台で賢く生きられるのか
在り方を探りながら 笑いながらいかに歩いて行けるのかを考え生きてゆきたいなと感じる
絵本に出合いました。