内需拡大。
そんな感じでここのところ生きている。
お洒落をして素敵ランチにでかけるよりも愉しいことをみつけてしまった。
去年の夏秋はそういえばリノベからのDIYブームが来ていたのだが、夫が退院してきてからなかなかそういう気分にはならず、あることがきっかけで方向が変わっていった。

とある日。
実家に電話をかけると妹の話し声の向こう側で何やらカリカリ音がしている。
「何の音?それ?」
「あー、鰹節かいてるんだよ。」と妹はサラッといった。鰹節を削ってダシをとるのは毎日の当たり前事。そんな話ぶりに私は目がまん丸になった(気がした)。

結婚前、確かに母は鰹節削ってダシをとっていたのを思い出す。わたしは、結婚して34年になるのにダシはインスタントだったり、パックの中にいろんなのがミックスされていて煮出すだけのだったり、良くて鰹節パックでダシを煮出したりと…便利と手軽を優先していた。
わかってはいてもなかなか丁寧にダシをとるのは面倒で手間のかかる作業だったのだ。3人息子の子育ての中でわたしにとってはハードルが高いどころか選択の余地がなかった。

妹は同じように忙しく追われている生活をしているというのに毎日カリカリを「あたりまえ」のこととしてやり続けているという知られざる事実は
かなりなショックだった。負けた感を感じたのかな私。

そして、わたしはそこで…
「まてよ。そういえばこないだ私、カンナを買ったじゃん!あれ使えば鰹節ひけるかも!」
そう気づいた時からわたしはワクワクがとまらなくなってきた。


カンナで鰹節をひく。
わたしの脳裏には材木のオガクズの様な鰹節の姿が湧き上がってきたのだ



(つづく)