昨夏の猛暑の影響か、今年はカメムシの発生が尋常じゃなさそうです。臭いのが一番イヤですが、連中による農作物への加害もしゃれになりません。回り回ってわたしたちの財布を直撃してしまうんですよね。
ネタ画像を撮ろうと歩き回っている間にも、やたらとカメムシが目につきます。
お尋ね者の手配書を並べておきましょうか。
クサギカメムシ
カメムシの中ではでかい部類に入りますね。よく似た外来種のキマダラカメムシと共に発生量が多く、臭いも強烈です。
秋遅くなると越冬のためにベランダのウッドデッキの下に集まって来るので、我が家では最大の脅威かつ大敵と認識しています。そりゃそうでしょう。一度臭いのをぶっ放されると、洗濯物が全部カメムシワールドになってしまいますからねえ。うう。
いろいろな植物から吸汁するので、厄介な農業害虫でもあります。
チャバネアオカメムシ
これもよく見かけるポピュラーなカメムシの一つ。全部緑色のやつの方が多いと言っても、まだまだ健在です。で、やっぱり強烈に臭いです。灯火に集まって嫌がられるカメムシでもあります。
農業害虫としては筆頭格。特に果物への加害が深刻で、大量発生されると収穫量がひどく落ち込んでしまいます。今年は心配だなあ……。
ツヤアオカメムシ
最近、緑色一色のカメムシがどえらく増えているんですが、その中で最も多いのがこいつですね。よく似ているアオクサカメムシやミナミアオカメムシが艶消しグリーンなのに対し、こいつはつやつやなので見分けられます。見かける頻度は、圧倒的にこいつが多いように思います。
冬の間、あちこちに潜り込んでいる越冬個体をたくさん見かけたので、今年は多いだろうなあと思っていたんですが。やっぱりかあ……。こいつも猛烈に臭いので、厄介です。果物等への加害も深刻になりそう。
マルカメムシ
山椒は小粒でもぴりりと辛い……ならぬ半端なく臭い! 小さなカメムシですが、甘く見てはいけません。臭気の強烈さは一、二を争うんじゃないかな。我が家では最低最悪のカメムシとして、指名手配しています。もっとも、食草がクズなので、夏の間は飛来しないんですけどね。
気温が下がってくる秋以降、越冬のために飛んできて、洗濯物に潜り込むんですよ。うっかり屁でもこかれたものなら最悪です。一度洗ったくらいじゃ臭いが落ちませんから……。
ホソヘリカメムシ
がにまたで愛嬌のあるカメムシなんですが、農作物、特にダイズなどの豆類への加害が顕著で、やらかすことはちっともかわいくありません。家の中に入り込むことはまずないので、その点は安心ですけどね。
幼虫はアリそっくりで、その擬態の妙にはうならされてしまいます。ちなみに、こいつはそれほど臭くありません。
ハリカメムシ
春から初夏にかけて花や葉っぱの上でのんびりくつろいでいるのをよく見かけます。よく似たのが何種かいるんですが、こやつが一番ポピュラーですね。
イネ科作物の害虫として農業的には厄介なんですが、家に入り込んで屁をこくことはないかと。カメムシの中では珍しく、カメムシ独特の油臭い悪臭ではなく、リンゴのような不思議な匂いを出すそうです。
◇ ◇ ◇
洋の東西を問わず世界中で嫌われているカメムシですが、中にはサシガメのように害虫を捕食してくれる肉食性のものもいます。そもそも自然界は、種々雑多なメンバーの集合体。彼らとなんとか共存していくしかありません。それでも……。
大発生は勘弁してほしいなあ。(T^T)
青梅にそばかす増えて嫌わるる
カメムシの刺し跡だらけの実は、売り物になりませんからねえ……。
Stink Bug by Beastie Boys
曲的にはあまり臭くありませんが……。
《 ぽ ち 》
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