季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)

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 百合、蘭、桜。これらの植物の共通点がわかりますか?
 どれも美しい花が特徴ですが、その名を関係のない植物にも付けられることが多いんです。

 本家があって、それに対する偽物という意味で擬(もどき)を付けられるよりはましと言っても。分類上まるっきり関係ない連中と同じ名前をつけられるのはなあと、渋い顔をしている花は結構多いかも。

 サクラソウもその一つですね。花が桜に似ているからサクラソウなのでしょうけれど、分類上はまるっきり共通点がありません。サクラソウ類は独立した科(サクラソウ科)で、バラ科の桜とはまるっきり別物。バラ科の植物に木本が多いのに対し、サクラソウ科の植物はほとんどが草本です。花のぱっと見は確かに似ているんですが、離弁花の桜に対し、サクラソウは合弁花。花は筒状で、先だけが分かれています。

 それでも、春早くから咲く点は共通ですね。イメージが重なるのは仕方ないのかもしれません。






 プリムラ・ポリアンサ
 晩秋からもう開花株が出回りますから、冬・春の花壇では定番の一つですね。値段も手頃ですし、バリエーションも豊か。八重咲きやバラ咲きのものもあって、サクラというイメージからは程遠くなっていますが。(笑








 プリムラ・マラコイデス
 ジュリアンやポリアンサに比べると花色のバリエーションが少ないマラコイデスですが、花期が長くふわっとした咲き姿になるので寄せ植えに重宝します。ただ、葉の表面の粉にプリミンというかぶれ物質を含むことがあるので、肌の弱い方は取り扱いに用心した方がいいでしょう。






 プリムラ・シネンシス
 品種改良の進んだジュリアンやポリアンサよりもずっと地味ですが、野生味があってわたしは好きです。ここ二、三年で急に流通量が増えてきた気がしますね。サクラソウ類の中ではまあまあ耐暑性がある方だと思いますが、それでも去年のような猛暑をしのぐのは難しいかなあ。

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 サクラソウ類は樹木の桜と違って、夏の暑さをものすごく苦手にしています。葉桜になってからが成長本番のごっついやつらと一緒にしないでくれって、げんなりしているかもしれません。




  吹き上がる花尽き萎へる桜草

 早春のあとにもう真夏? 勘弁して……。




プリムラの花がゆれて by 松下奈緒


《 ぽ ち 》
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