季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)

◇ ◇ ◇


「なんかぁ、今いち売れてへんなあ」
「ほんまや」




(シャリンバイ)


「俺らぁ、がっつりドレスアップして並んでんのに、ちいとも人気が出えへん」
「せやせや。なんでやろ」

 タネと皮だけで、食べられる身がないからです。





(タラノキ)


「俺らぁ、こんだけもっさり生りまくってるのに、なかなか売れへんなあ」
「せやせや。なんでやろ」

 時期が少し早かっただけ。今はちゃんと完売してます。





(クスノキ)


「僕ぅ、ぼっちになっちゃった。もう誰も買ってくれないよね。ごめんなさい」

 風に文句を言いましょう。完熟して黒くなった実は好評です。





(エノキ)


(ムクノキ)




「俺らぁ、苦味もえぐみも癖もないのに見切り処分かよ。ひどないか?」
「すっかり干上がってもうたわ」

 水気がないから喉が詰まるのかも。味は悪くないですよ。





  鳥や動物たちにまるっきり人気がなければ繁殖できないわけで。冬には毒ありやげろまずの果実ですら少しずつなくなっていくのですから、まだ収支を悲観的に考えなくてもいいと思いますよ。(^m^)




 人間も食品も
  製造年月日は正確に決まっているが
   賞味期限などあってなきがごとし

 美味ならばいつまでも食ってもらえるが
  まずければ期限に関係なく遠ざけられる






The Dingle Berries by Lunasa


《 ぽ ち 》
 ええやんかーと思われた方は、どうぞひとぽちお願いいたしまする。(^^)/


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