十一月も今日で終わりですね。前半は夏日があるほど暖かく、暖冬なんていう生やさしいものじゃないぞとうんざりしていたんですが、後半はぐんと冷え込み晩秋というより初冬の気候になりましたね。

 そんな十一月を振り返り、秋から初冬にかけて花時を手探りしていた野花をずらりと並べてみることにします。






 カリガネソウ
 おもしろい花の形ですね。蜜腺の場所とおしべめしべの位置が離れていて、うまく受粉できるのか疑問なんですが、実際はかなり巧妙な仕組みなのだそうです。






 フジバカマ
 アサギマダラが飛んでこないかなあとしばらく待ってみたんですが、蚊に刺されただけでした。十一月に蚊に刺されるとはなあ……。






 シオン
 画像で見るよりもずっと上品で美しい薄紫だったんですが、お日様がそっぽを向いていて、思うような色が出ませんでした。ちぇ。






 ミゾソバ
 離れて撮っても寄せて撮っても絵になる、かわいいピンクの鞠花です。給水管の塩ビがあまりに無粋ですが、どうかご容赦くださいまし。






 イヌタデ
 もっとがっつり群生している様子を撮りたかったものの、今年はあまり出来がよくないようです。これじゃあ、ままごとにはとても使えんなあ。






 ヒカゲイノコヅチ
 いわゆるひっつき虫植物ですが、ぶっすり刺さる系のセンダングサ系やササクサなどに比べればずっと大人しいです。でも、くっつかないでね。

◇ ◇ ◇

 さて、今度は外来種に行きましょう。
 厄介者が多いですけど、それはそれということで。(^^;;






 セイタカアワダチソウ
 草刈りが入るところだと、意外に群生しなかったりします。晩秋に虫狙いで待ち伏せするなら、この花の側ですね。蜂や虻の訪花が多くて賑やかです。






 マメアサガオ
 花がちょろっと見え隠れするくらいなら可愛げがあるんですが、みっちり茂ります。一年草とはいえ、零れ種で毎年出てきますからねえ……。






 ホシアサガオ
 こやつも大繁茂しますね。花はかわいいんですが、零れ種が膨大な量になる上にタネが長寿命ですから根絶の難しい雑草の一つです。






 アレチウリ
 蔓草系では最強かつ再凶の雑草ですね。カナムグラやヤブガラシまで覆い尽くして駆逐しますから、恐るべしです。果実は面白い形なんだけどなあ。






 ダキバアレチハナガサ
 園芸種のバーベナに近い野草で、花は小さいながら可愛いです。分布が広がっているんですが、背が高くなる割に圧迫感がないので、スルーされているみたい。






 ナヨクサフジ
 今頃咲くなんて、一体どうしちゃったんでしょうかねえ。まわりのカナムグラやコセンダングサに「ピント外れてるぞ」と笑われていました。

◇ ◇ ◇

 最後は樹木系をいくつか。






 クサギ
 本来は夏花ですが、場所によってはまだ咲き続けています。訪花する虫たちはもう退場しているので徒花になるんですが、どうにも止まらない。(^^;;






 カゴノキ
 決してきれいな花ではありません。まあ、それはそれでよし。全員オトコノコ、ですから。雌雄異株なので、咲いても咲いても恋は実りません。(^^;;






 アキニレ
 変わった花が咲いてるなあとわくわくしながら確かめてみたら。なんのことはないアキニレの花と実でした。でかくなる木なんですよね。側溝が傷むなあ……。

◇ ◇ ◇

 咲き時を図りかねていた秋の花たちも、そろそろ退場です。これからは、数少ない冬の花と気の早い早春花たちがひっそりと枯野を彩るようになるのでしょう。
 いかに暖冬とはいえ、冬は冬。生きとし生けるものにとって試練の季節が、すぐそこまできています。




  整はぬものたちを伏せ霜降りる





Early Winter by Keane


《 ぽ ち 》
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