「俺たち、大爆発してるよなあ」
「間違いない! 芸術ではないけど」
「爆発してるのに、野次馬も警察も消防者も来ないってもはどういうこと?」
ああ、それはね。
まるっきり音がしないからだよ。
「爆発? 爆発なんかしてたっけ?」
「自分で言うなよう。これでもかと爆発してるのにさあ」
「でも、まだ前祝い程度の規模でしょ? 本番は秋だよね」
でも、君らの実は地味だよ。
爆発するのは、真っ赤になる葉っぱ。
「かなり気合い入れて爆発してるんだけどなあ」
「手応えないよね。弾け甲斐がないっていうか」
「前の連中よりは派手だと思うんだけど、なんでスルーされるんだろ」
仕方ないよ。
君ら、全員男の子だから。全部あだ花なの。
「俺たち、きっちり爆発してるよな」
「これでもかと爆発してるよ。抜かりない。ばっちりだ」
「それなのに、どうして湿気ってるって言われるんだ? 心外だ!」
そりゃそうさ。
どう見ても、葉っぱの方が超絶爆発系だもん。
いや、冗談抜きに爆発するような勢いで咲いているんですよ。間違いなく!
一つ一つの花が地味で小さいと、数億数兆集まっても爆発というイメージにはならないんですよね……。
でも、シラカシやアラカシの花は小さく地味なのにこれでもかと爆発します。つまり、ぼやいてる連中はまだリキが足らないのでしょう。(^m^)
もっとも。むやみに爆発したところで何もいいことはありませんけどね。(^^;;
蟻の戸別訪問は禁止されず
Love Explosion by Weezer
《 ぽ ち 》
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