季節柄、枯れ葉を撮ることが多いんですが、緑葉が一様性の象徴だとすれば、枯れ葉は多様性の象徴。その表情の豊かさに魅了されます。色も形も、そして傷や跡の作り出すアクセントも、なにもかもが愛しい。撮っていてとても楽しいです。
◇ ◇ ◇
傷や跡。わたしたちは、結果として刻まれている事実にしか着目しません。それがいつどのように刻まれ、どんな影響を及ぼしたかというプロセスはほとんど無視するんです。
終わりよければ全てよしは言うものの、凶事が通り過ぎるまでの間に潰えたものを何もかもスルーしていいのかな。そんな風に、万事を結果論でやり過ごす風潮の怖さをじわっと思い返すことが多くなりました。
先ほど緑葉は一様性の象徴と書きましたが、それもまたわたしの先入観かもしれません。短詩に書いたように、傷や跡はまだ緑葉のうちに刻まれていたのかもしれないのですから。
警告の音や文字が溢れかえる
それすらすでに日常の一部
The Fallen Leaves by Dan Gibson's Solitudes
《 ぽ ち 》
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