だいぶ春めいてまいりました。本格的に春画像が撮れるようになれば、春らしいテーマでえとわを展開させるつもりです。その前のつなぎということで、作ったはいいもののあまり活用していなかったサブテーマを一つ再稼働させようと思います。
『カレット』は、職場構内に散在しているガラス片を作話起点にしようと考えて設定したサブテーマ。元になる画像ネタはいっぱいあるんですが、ナマモノ系画像の方が使い勝手がいいこともあって、このサブテーマでは三話しか書いていませんでした。それを再臨させます。
カレットというのは再生ガラスの原料。一度使用されたガラス器を砕いて破片にしたものです。
サブテーマとしての『カレット』のコンセプトについては、以下のセルフリブログを見ていただければ。
厳密に言えばカレットと呼べるのはガラス片だけなんですが、これから使用する画像のほとんどは陶磁器の破片です。
陶磁器片は、ガラス片と違って再利用されることはほとんどありません。まあ、原料がありふれた土(粘土)ですからねえ。しかし素っ気ないガラス片と違い、陶磁器片が見せる表情はずっと豊かなんです。ガラスの透明感や輝きを最初から有していない代わりに、割れ砕けた後も人の手を経た跡がくっきり残ります。色や質感であり、造形であり、絵付けであり……。ただの物体であるガラスと違って、人の存在や関与を強く意識させるんですよね。
そんな陶磁器片から受けた印象を話に組み込んで、少しばかり膨らませてみたいと思います。
以前お届けした『オブジェクト』同様に、季節影響を受けにくい無機素材による作話です。どんなものが作り出せるか、いろいろ試行錯誤してみることにします。
かわらけの釉の如くに春の霜
Broken Glass by Noija
《 ぽ ち 》
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