「秋ってのは、なんでも赤くなるものなんだよ」
「そうかい?」
「とんぼが赤くなる。柿の実が赤くなる。夕陽も赤くなる」
「家計は年中真っ赤だけどねえ……」
(^^;;
全身真っ赤に茹で上がっているのは、ナツアカネの雄かな。見た目に、一番赤く見えるトンボの一つかもしれません。
赤いと、逆に夕陽に照らし出された景色に溶け込んで目立たなくなりますね。不思議なもんです。
「あんたは赤くならんのか?」
「赤くなっても腹が膨れん」
「そらそやな。わいもそうや。けど、腹一杯になるのはあんただけやないかい。あほくさ」
「はん」
(^^;;
タマスダレの花で、チャバネセセリが食事をしてました。ぱっと見には、花に枯葉が刺さり込んでいるように見えますね。なんとも地味な組み合わせです。
花にとっても蝶にとっても、残り時間が少なくなってきました。確かに、赤くなっている暇なんかないのかもしれません。
渋柿をさわす袋に子の名前
「しぶかったら、じいちゃんにやる」
「わぃはもうじゅうぶんしぶいから、いらん」
'Tis Autumn by Red Garland