浮気される前に、本気（まじ）になって欲しい。
え？ いえ、そんな色っぽい話ではなく。育てている樹木の話です。(^m^)
一般に種から育てると、開花や結実には時間がかかることが多いと言われますね。それを承知で種子から育てているわけですから、どうしても辛抱が要るんです。でもね。一年二年ならともかく十年も音沙汰なしでは、こいつやる気ないんだろうと思ってしまいますよね。
わたしが育てているものの中にも、そういうのんびり屋がいっぱいいます。大木にならないと開花しないものもありますから、そういうのは最初から諦めてますけど、そろそろ花が咲いてもいいやろと思うものもいるんですよ。
「いつまでものんびりしてたら、そのうちほかしたるで」
ええ。そう思ってしまうんです。わたしのそういう殺気を感じたのか、それとも今年の猛暑のせいか。十年めにして、今年初めて花が咲いた木が。
ボネリア（Bonellia macrocarpa）
潅木なんですが、枝先に赤い花と実がびっしり着きます。いや、着くはずだったんです。
でも、わたしがいつもつんつるてんに切り詰めていたのがよくなかったんでしょう。十年間、花の気配すらありませんでした。そろそろ処分しようかと思ったら……ご覧の通りで。ええ。
熱帯花木にしては、とても育てやすい木です。
いくらでも強剪定出来て、暑さや直射日光、乾燥にはとても強いです。寒さに対しても、５度程度あれば越冬可能。室内に取り込めば寒冷地でも越冬してくれるはずです。丈夫でコンパクトに仕立てられることから、海外では盆栽の素材としても使われているようです。
もし育ててみたいと思われた方は、お申し出ください。十年経っても十センチしか伸びない苗に、引導を渡してやる予定ですので。(^m^)
秋桜や待つ人隠れ空は青
「もういいよー」
Just The Two Of Us by Toots Thielemans & Stephane Grappelli