「おい、青木。おまえ、そんなにとんがってた?」
「最初だけな。日陰者ならせいぜいこんなもんだ」
「反逆のエネルギーにはならんのか……」
「どんなにとんがっても、鹿には効かないし」
でろーんとした葉っぱのアオキも、開芽の頃はきりっとしてますね。(^m^)
アオキはシカの大好物。シカの個体数が増えてくるに従って、食われて林内から消え去ってしまいます。これまでアオキがいっぱい生えてた林内から、急にその姿が消えたら……要注意ですね。
「つるてかぴかりこんのおまえも、若い頃には毛があったんだなあ……」
「余計なお世話だ!!」
シラカシの柔らかな若葉。うっすらと産毛をまとっていて、色も赤っぽく、いかにも赤ちゃんという風情です。でも無防備で、このままならいいように食われますね。(^^;;
展開が済んだ葉はすぐに厚く堅くなり、虫や草食動物に食べられにくいよう変身していきます。
「おい、バルタン星人。おまい、頭どうした?」
「学校に置き忘れて来ちゃった」
「ママに、取りに行けって言われんのか?」
「言われたけど、頭ないから覚えてられない」
キンギンボク(ヒョウタンボク)の若葉ペア。猛毒植物であっても、見かけはそうは見えませんね。この後すぐに、名前通りに金銀の花が咲き出します。
その頃には……もうバルタン星人の面影はありません。
ふぉっふぉっふぉ。
山青葉 緑にもある色の数
ナミダノコエ by Sotte Bosse