照らしてくれる光を待つよりも

自らを燃やして輝く方がいい



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 女性の位置付けを太陽と月になぞらえて、その地位向上を高らかに宣言したのは平塚雷鳥ですね。

 それから幾星霜。現在の男女格差や女性の権利意識がどうなっているかを論じるつもりはございません。そうではなく。結局、それって性別に関係なく万人に共通のことじゃん……と思ったわけで。

 誰かが部品にならなければいけないわけではなく。誰もが部品にしかならないんです。それならば、いかに自分を燃やして赤々と輝かせるかと考えた方が楽しいだろうなあと。ええ。



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 ということで、ヒヨドリジョウゴです。真っ赤な実がとても美しいんですが、どんなに真っ赤に燃え上がってもなかなか鳥に食べてもらえません。

 ヒヨドリがこいつを大好物にしていて、喜びのあまり酔っ払ったように踊るからヒヨドリジョウゴと名付けられたらしいんですが、実際には悪食のヒヨドリですら嫌ってほとんど食べないようです。なので、真冬になってもいつまでも赤々と灯っていて。それが……とても心もとなく感じられます。

 自らの存在を主張することは、人間としてあるべき姿だろうと思っていますが、その主張がなかなか受け入れられないというのも……。紛れもなく、現実なのでしょう。

 あ、ちなみに。
 ヒヨドリジョウゴの実は有毒です。(^m^)




  花が増え実が減る日こそ春立てり





Burning by Nick Lowe