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(サザンカ)


「なあ、タカハシ。今日の合コン、なんでこんなに野郎ばっかうじゃうじゃいるんだ?」
「多いっすよねえ」

「多いなんてもんじゃねえよ。オンナぁ誰もいねえじゃねえか!」
「いや、ミスコンに出たっつーすげえ美人が来るって聞いたから、それでかなーと」

「アイドルグループの握手会じゃねえんだからよ。そんなの、合コンの意味ねえじゃん!」
「野郎の自己紹介ばっか延々と聞いてたってつまんないっすよねえ……」

「俺ぁ帰る!」
「ちぇ、無駄足かあ……」





sz2


「そうだよ。男女比はせいぜいこんくらいのもんだろよ」
「でもぉ……」

「どした? これならオンナぁ口説けるだろ」
「いや、女の子たちみんな……」

「うん?」
「実はオカマだって話で……」



(^^;;



 サザンカにはいろんな品種があり、一重、半八重、八重と花弁も様々です。最初のおしべたっぷりの一重の花が野生のものに近く、おしべが花弁に変異したものが半八重や八重の品種になって行ったのでしょう。

 めしべまで花弁に変わってしまったら子孫を残せませんが、花柱が残っていて他の花の花粉をもらえれば種子は出来ます。

「オトコなんてそのくらいでいいのよ。どうせあたしら、タネ付けるくらいしか能がないんだから」

 花弁に変わってしまったおしべが。
 おほほと、しなを作りながら笑っています。




  黙秘して唯白々と山茶花咲く





So Many Men, So Little Time by Miquel Brown

 懐かしいところで。(^m^)