事象っていうのは、知ろうとすればするほどどんどん複雑になる。いや、最初っからそういうものなんだけどね。でも、理解できないほど複雑だってことを素直に認めざるを得なくなるのさ。
そうすると我々はその複雑さを許容出来なくなり、世の中をどうにかして単純化しようとする。真理だの、神だの、法則だの、何の根拠も意味もないものを無理やり捏造しようとするんだ。
そんなもの、分からなければ分からないで放置すりゃあいいと思うんだが、足元が見えないと不安だから適当な床を作り上げてしまうのさ。その床がどんなに脆弱であってもね。
一人の人間のどたまの中に全世界が収まるはずもなく、完璧なシステムというのがもし存在するにしても、誰もそれを扱えない。何の役にも立たない。複雑怪奇な事象は確かになんらかの法則に則っているのかもしれないが、我々は未来永劫その一部しか分からないということを悟らないと、物知り顔の勘違い野郎が悪鬼の如くのさばることになる。
ああ、あんたは、そんなの他人事だと思ってるだろ? 違うよ。あんたはその悪鬼に踏み付けられてる。ずっと踏んづけられたままだから、気付かないだけさ。ははははは。
じゃあ、あんたは何を信じて今を生きてるんだって? 信じてるものなんか何一つないよ。でも、疑うのもめんどくさい。それだけさ。
訳分からん? それで結構。
世の中なんか、全て訳分からんことの集合体だ。分からんのに分かったふりするよりゃあ、分からんものは分からんと放り出した方がずうっと楽じゃないか。
でも、一つくらいは何か信じてるものがあるだろうって? しつこいね、あんたも。そうだなあ……強いて言えば。
酔っ払うと気持ちいいってことくらい?
(^^;;
こういうおっさんと一緒に酒を飲んではいけません。
それこそ、めんどくさいです。
わたしですか? わたしは下戸なので、飲んだら速攻で潰れて寝ます。
お世話はかけません。
素面の時は、めんどくさいかもしれませんが。(^m^)
秋月や酒尽く前に猪口伏せる
The Moon, I Sing (Nossuri) by Happy The Man
キット・ワトキンスのひやっとしたキーボードは、秋によく似合います。