珍しく母から電話がありました。
1回目は、
97歳の祖母の容態についてでした。
昨日から食事をしなくなり
今日は、目を閉じたまま
ずっと寝ているとの報告。
亥月卯日の次の日から
容態が変わり始めたようです。
今年97歳になる祖母。60代から寝たきりだった人生。今月会いに行きます！
そして、2回目の電話。
「もしかして？」
と頭をよぎりました。
母はとてもか細い声で
「あのさ・・」と、
言ったきり次の言葉まで
随分な間が空きました。
その間、私の頭の中では
「え？おばあちゃん？？？」と思いながら
スケジュールが頭の中でグルグル。
すると、母がか細い声で話し始め、
「おばあちゃんの容態を共有するために兄弟でライングループ作ったんだけどね」
は？？？
「LINE触ってたら、なんか指が当たっちゃったみたいで”退会”になっちゃったんだけど、どうしよ～
」
いやいや・・・
そんなことで「この世の終わり」みたいに
話しださないでよ！！
びっくりするじゃん！！
数年前にも似たようなことがあったなぁ。
と思い出しました。
その時の母の第一声は、
「お母さん、どうしよう・・・」
今にも泣きそうな声。
なに？なにがあったの？
大変な事？
命にかかわること？
「え？どうしたの？なにがあったの？」
焦って問いかけると
「お母さん、腕の骨折れちゃった・・・
どうしよう、何にもできない・・・」
えーと・・・
「お母さん、専業主婦だよね？」
「仕事しなくても生活できるよね？」
「もう片方の手は使えるよね？」
「腕だけだから歩けるよね？？」
「数か月で完治するよね？」
できないのって、
家事全般だけだよね？？？
「うん、そうだね・・・」と
泣きそうなか細い声で話す母。
それって、
泣きそうになるほど重大なのかい？？？
と思いながら・・・
「あのさ、仕事ができなくなって、
収入がなくなって生活に困るならわかるけどね。
お父さんから貰えるお金変わらないし
出来ないことはお父さんにして貰えば良いし
家事しなくて済むんだし
生活に困らないし何か問題あるの？」
しかも、
妹がそばに住んでいるので
いつでも手伝ってもらえる状況。
すると、
「あー！！
そういえばそうねぇ
」
そして、
「そう考えると良いことずくめね
」
と、急に明るくなった母。
初めての骨折に相当凹んだらしいのですが、
世の中には大変な思いしている人達が
たくさんいるというのに・・・
母の中では、大事件だったようです。
それだけ、幸せな人生ってことですよね～
とりあえず、
びっくりするから
この世の終わりみたいなか細い声で
話し出すのやめて～！！
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