(21歳の時、舞踊批評家協会賞をいただき、同時に受賞された森下さんと。左は、恩師の小倉佐知子先生)




幼い頃1番憧れていた森下洋子さん。
昔、若い頃の伝記を夢中になって読んでいました。

読売新聞記者で私も節目ごとにインタビューしていただきお世話になっている祐成秀樹さんによる著書。いただいたこの本を手に取り、
70歳を越えるいまでもなお踊り続けておられる彼女の今の思いを知りたくて読み始めました。

広島に生まれ、被曝した祖母さまをもち、戦争の恐ろしさを肌で感じ、それにも怖気付かず、つねに明るく前向きに生きていく彼女やご両親のもとで育ったからこその平和への強い想いがあり、バレエを踊る事で平和への使者となるために生まれたんだという使命感を持っていらっしゃることを知りました。

バレエダンサーという仕事は、現実にない夢の世界をお客様にプレゼントする役割があります。
私も踊りをみていただくたびに生きる希望を持てた、がんばろうと思った。前向きになれた、などの声をいただきますが、
森下さんは、そのバレエの力が世界平和につながるのだ、という大きな意義を持って踊っていらっしゃる。

人生すべてがバレエだと言い切る彼女のその気迫は、本の文字なのに迫力すらもって私に語りかけます。

その想いをぜひ体感したい。
彼女の踊りを見てみたいと強く思いました。



偉大な森下さんや先人たちの思いを受けて、わたしたちの世代が今後頑張る事で、バレエの持つ力が、人々に浸透すればするほど世の中の人々の心が豊かになり、その心がもたらす世の中そのものが潤い、そして私たちのようにバレエを仕事としている人間にも豊かな広がりをもたらすことを願ってやみません。


今日は読書感想文投稿になった。
色んな人と話したり、ご飯に行ったり出かけたりすることも大好きな私だけど、
しっぽり、落ち着いて読書もいいね🍁📖

色んな人がいて、色んな人生があって。。
だから人間はおもしろい。

水香