やっと思える、好きなことやっています。 | 酉あえす

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乾杯の妖精?、酉あえすの、個人ブログ。
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アノドノレやってます。
[撮リア絵図音系列]

テレビに映ってから、好きなことをしていると、いい意味でも、悪い意味でも、よく言われた。
好きなことをやるのはいいけれどという批判的なお言葉、あるいは、好きなことを頑張っていることを好意的に見てくださる応援。だけど、そう言われることは、苦しかった。言わないでという意味ではありません。それは過去の話だから。

特に、好きなことに向かっていく勇気をもらいました、といった応援を頂いた時などは、正直、とても申し訳ない気持ちになったものです。
私は、好きなことをしていると、全然思っていなかったから。

むしろ、誰が好き好んで、こんな先の見通しが立たない状態でいるか、安定した仕事に就けるもんならとっくに就いているよ、という気持ちだった。
もちろん、他の方をどうこう言うつもりはありません。日雇い労働者とか、利益がほとんど見込めていない芸能人とか、彼らを悪いとはひとことも申し上げていませんし、そう思ってもいません。
ただ、自分は、やむなくやっている、という気持ちでした。

まぁ、会社員とかだって、好きで会社来てるわけじゃないよって方は多いと思います。もちろん、この仕事が好きって、喜びややりがいを感じながらやっている人も多いでしょうけれど、いつも不満を口にしながら働いている人も、全然珍しくない。だけど、行かなきゃ仕方ないし、辞めたところでいい仕事があるわけじゃないし…。
おんなじよ。

私は、流石に不満言いながらとまではいかないけれども、いつも疑問を持ちながらでした。
土木造園、解体の力仕事、向いているとは思えないし、長い間続けては体が持たないとは感じていた。
かと言って、それ以外で仕事を得られる見込み、自信ない。
前の求職の時、予想外に苦戦した記憶から、面接とか恐くなってしまっていた。だから、向こうから声をかけて頂いたものに、しがみついていた。

芸能も、自分では積極的でなくても、続けてこられてしまった。
周囲の声からも、他にもっと適正がありそうなものが聞かれなかったし、本当に色んな人がいるから、閉塞感を緩和してくれるきっかけがあるかもしれないという期待もあった。
土木造園の仕事と繋がったのも、芸能で知り合ったところの縁だし、指圧、掌圧の仕事の訓練を、アイドル仲間の紹介で始めたこともあった。
スポットワークの入り方を教えてくれたのも、お世話になった事務所の方。

とは言っても、芸能活動、実はそんなにやっていなかった。
「だから、アイドル。」や、「ザ・ノンフィクション」が放送された、2016年度(2016年4月〜2017年3月)の活動は、ライブ3回、オフ会4回、公開ネット番組7回、非公開撮影3回、イベント2回、だったかな。月に2回程度。
2015年度は、ライブ1回、オフ会3回、非公開撮影1回、公開生放送4回ぐらい。月一未満。
仮にこれが好きなことだったとしても、やれていると言えるほどやれていない。だから、なんか、好きなことやれるなんていいですね(良くも悪くも)と言って頂くのが申し訳ない。

なんちゃってアイドル、活動していないのにアイドル面だけする。閉塞感を紛らわせるために。あるいは、交友のために。それが、いつの間にか、少しづつ地下アイドルとして声がかかるようになってきた感じ。
伝えたい事とか、夢があって入ってきたわけじゃなく、流れのままに。だから、私は、周囲と温度差があることは感じている。

ところが、このところ、状況が変わってきた。本当に好きなことができている、それを感じている。
工場や倉庫で働きたい。そう思っていましたが、現在、希望通りの職種をメインにできている。
かつて、正社員で働いていた頃でも、滅多に届かなかった、年収300万円も、芸能活動を控えめのままにすれば、充分に狙える。つまり、好きな仕事で、生活を立て直せる。

ま、2010年頃とかの埼玉県と、現在の東京都とでは最低賃金も違うし、当時自転車で15分あれば通勤できたところと、通勤時間往復4時間以上のことも多い今とでは、交通費もあるし、単純に比較はできないけれども。
そして、今は、長期雇用の道も視界に入ってきている。

 

仕事だからもちろん、楽とか楽しいということはないけれど、自分の働きたい職種で働けている。そういう意味では、今、好きなことができている。収入面でのメドが付けば、悲壮感なく、伸び伸びと芸能活動も考えられるかもしれない。

 

過去には、自身にも偏見がこびりついていて、自分を卑下して、アイドルなんてイヤイヤですよ、なんて口走ってしまったこともあった。けれども、もし、仕事になるならば、他の業種よりも芸能を選んでみるかもしれない。もちろん辛いこともあるだろうから、その後は、続くか、とかは分かんないけれど。でも、少なくとも今の時点で、アイドルとか、芸能は、嫌いではない。

 

工場や倉庫で身体を動かす仕事、しかも、衛生面に厳しい食品関連はなるべく外して、などと都合のいいところに申し込んで、仕事が途切れずに働けている。

それで、たまに、芸能活動も。芸能界に触れて、間もなく5年。言葉で表わせないようなことでも、色々と分かってきたこともあるはずだし、出会い、繋がりも、ますます増えて、以前よりも楽しくなっているもは事実。

 

周りにどう思われるかは分からないけれど、好きなこと、してないよりもしている方がいいに決まっている。

好きなことやっています。今後は、言っていきたい。言い続けられるようにも頑張りたい。芸能続けるにしても、退くにしても。